アマチュア馬券チーム「阪神外回り実力ゲー」

阪神外回り実力ゲーの公式ブログです

4/2,3の重賞振り返り

久しぶりに重賞が2個だけだったので比較的穏やかに週末を過ごせた。(どっちも外れた)

今年は全重賞やるつもりでいたけど、既にほぼ捨てたみたいなものもあるし、1週で3つも4つもやるのはキャパオーバーを感じているので、パスするものを決めるなど向き合い方を考え中。

やっぱりG1で悔いが残らない予想をしたいし、少なくとも同日に裏でやってる重賞は前日までに考えた分で提出できるようにしておきたい。

 

4/2

ダービー卿チャレンジトロフィー 中山1600m芝 晴・良

 

予想

◎カテドラル 9着 6人気

ダーリントンホール 3着 1人気

▲ボンセルヴィーソ 13着 7人気

△カイザーミノル 7着 5人気

☆ミッキーブリランテ 8着 13人気

 

コース形態としては前有利の認識だがこの日の開催を見ていると明らかな外伸び馬場で、ペースもある程度流れそうなことから後方から捲って外を回ってくる馬が優勢になりそう。買い目は◎から印にワイド流し。

 

◎カテドラル

外差し有利ということでこの馬を本命にした。東京新聞杯の58㎏で完全に斤量負けしていたのが少し気になるが、1㎏軽くなる上に単純に後方の馬の中で一番力がありそう。

ダーリントンホール

1600mを使うようになってから堅実に走っていて単純に力上位。決め手に欠ける分勝ち切るイメージは湧かないが、掲示板は外さなさそうで馬券内の確率が高い。

▲ボンセルヴィーソ

中山1600mという特殊なコースを大得意にしている馬。前につける馬に厳しい予想で少し評価を下げたが、去年もハイペースの中で唯一前から馬券になっていて無視できない。

△カイザーミノル

能力や扱い的にはダーリントンホールと同じくらいの認識で堅実枠。位置取りが前になる分を割引。

☆ミッキーブリランテ

前走58㎏でボンセルヴィーソと差のない競馬をしており、今回は56㎏で出走。あちらを評価したならこの馬も評価しておきたい。

 

 

反省

◎カテドラル(9着)

道中は1,2着の馬と最後方で3頭仲良く走っていて、4コーナーから直線では3頭とも同じような進路取りをしたのにこの馬だけ来なかった。去年と全く同じようなラップ構成で、この馬は上がり3Fも走破タイムもほぼ同じなので単純にメンバーレベルが上がって通用しなかったという結論にしておく。下記はこの馬の走破タイム、上がり、レース全体のラップ。

2021 タイム:1.32.8 上がり3F:34.2 ラップ:12.3-11.0-11.0-11.3-11.5-11.8-11.8-11.9

2022 タイム:1.32.9 上がり3F:34.1 ラップ:12.2-10.9-11.1-11.3-11.6-11.7-11.8-11.7

ダーリントンホール(3着)、△カイザーミノル(7着)

同じ位置から似たような競馬をしていた。ダーリントンホールは馬場の綺麗な外側を走った分で3着まで伸びて、カイザーミノルは伸びない内側を通って最後に足が止まった。京都金杯でも案外伸びてこなかったし、マイルがやや長くて1400mが一番良い馬なのかも。前につけた馬に厳しいレースで2頭ともよく頑張っていた。

▲ボンセルヴィーソ(13着)

展開も向かなかったし、コース実績もほぼ毎回先行してラチ沿いを綺麗に回っての好走なので内側の馬場が荒れていては厳しかった。馬場・展開共に向かい風なこともわかっていたし、力もやや見劣りするこの馬を狙ってもあまり良いことはなかった。

☆ミッキーブリランテ(8着)

力があれば好走しても良い展開と騎乗内容だったので単に馬の力が足りていない。ずっと1400m以下を使っていた馬で、タフな展開の1600mは流石に長かったか。

1着タイムトゥヘヴン

揉まれるのが苦手な馬らしい。後方待機が展開・馬場と噛み合った。後方組3頭の中で一番仕掛けを遅らせていて、タメが効いた分で一番弾けた感じ。2走前の大野騎手が乗ったニューイヤーSでは大外をぶん回して地味に上がり2位で伸びてきていたので、これをめちゃくちゃ拡大解釈すれば今回走ってきた理由になりそう。レースが終わるまでこの馬の特性にも詳しくなくて完全にノーマークだった。実績を見ても力自体はある馬なので今後は大外ぶん回しが有効そうなレースで検討したい。

2着フォルコメン

出遅れから後方待機で新味を見せた。M.デムーロ騎手はこういう馬の力を引き出すのが本当に上手い。調教内容がかなり悪く映って余裕で切っていたし、後方待機で鋭い上がりが使えるのも知らないので無理。勝ち馬同様に後方ポツンが有効そうな時に鞍上込みで狙うかどうか考えるかも。

4着グラティアス

3コーナーの入りで中団から早めに仕掛けていったのにロングスパートで最後まで伸びていて、競馬としてはかなり強い内容だった。前走はスローペースを最後方から追って届かずの5着で実は内容として悪くなく、マイルに距離を縮めて上り調子に見える。

15着リフレイム

過去の中山がまだ逃げる競馬を覚える前で度外視出来るので右回り適性がないとは思わないが、好走した条件戦がスローペースで楽に行ける競馬ばかりで、今回は多頭数でハイペース・他の逃げ馬に絡まれるなど不安要素が多かった。飛びが大きい馬で単純に小回りの中山が合っていないのもありそう。また右回りを使うならワンターンのマイル、例えば阪神1600mを走れるかで適性を問い直してほしい。

展開と馬場の読みは相当良かった。本命馬が1,2着馬とほぼ同じ競馬をしていて読み通りの理想的な展開だったのに、かすりもしていない。残念。

買い方については、このレースは事前に予想がまとまらなかったので雑に印を打っておいた状態で当日を迎えていて、直前に馬場などを見て本命馬を決めたので適当な買い目になってしまった。事前では前有利で考えていて前めの馬を中心に選択していたが、レース前には後方有利と結論付けていて展開予想と他の印が噛み合っていない。本命を信じるなら◎の単複にした方が良かった。

 

4/3

大阪杯 阪神2000m芝 曇・良

 

予想

◎ジャックドール 5着 2人気

○レイパパレ 2着 3人気

▲エフフォーリア 9着 1人気

消し 2,3,5,7,10,12,13,16

 

ジャックドールが中心のレースで、この馬の作り出す前半59秒台・後半58秒台の超高速ラップに対応できるかが好走の焦点となる。前半59秒のレースは普通なら後半でもっと時計が緩むはずなのにこの馬の場合は更にギアが上がるので、よっぽど鋭い上がりを使えないと後ろから捉えるのは難しい。上位3頭とそれ以外で明確に力の差があると見ているので買い目はジャックドールの単勝、◎-○の馬連、◎○▲の三連複。

 

◎ジャックドール

最強。前走では馬場や斤量の有利はあったにしろ、レコードを大幅に更新するレースを自分自身で作った上で2着のレイパパレを2馬身半も突き放しているのは流石に強さを認めざるを得ない。状態も引き続き良さそうで過酷なローテや前走の激走の反動も感じさせないし、右回りについても過去のレースや調教での足さばきを見る限りは不安に思わない。今回もハナを主張したくて絡んできそうな馬がいるが、テンのスピードが違いすぎてこの馬が自然に先頭になると思う。

○レイパパレ

減点要素が見当たらない。前走でジャックドールの作るレースにも対応済みで、今回は叩き2戦目のメイチ仕上げ・得意の阪神・斤量差が減るなど条件が全て好転する。力負けや展開のあやで着外はあるかもしれないが、凡走するイメージが湧かない。3着内としては実は一番信用できるかもしれない。

▲エフフォーリア

上位3頭の中で最も不安要素が多い。まずこの馬が経験したレースは1000m通過が60秒程度のスローからの末脚勝負ばかりで、ジャックドールが作るタイトな流れに対応できるかわからない。次に、阪神内回りはルメール騎手ですら苦手だと言うほど癖のあるコース。鞍上の横山武史騎手は阪神2000mで4回しか騎乗経験がなく1-0-0-3、2200mでも5回しかなくすべて着外。当然エフフォーリアも阪神は未経験で、人馬共にコース適性が問われる。最後に、1週前追い切りの時にささやかれた状態面の不安。最終追いで改善されたように思ったが、当日パドックで見てみると良い時の覇気が感じられなかった。地力でなんとか着内は確保しそうだが、この馬が頭で来る可能性はかなり低いと思っている。

4番人気アカイイト

前走の中団から粘り込む走りではレベルが格段に上がる今回は通用しないと見ている。またジャックドールが作るレースは後半のラップが緩まないのでこの馬が一番力を発揮する上がりを使って捲りにいく競馬は通用しないし、少なくとも後方からの競馬でエフフォーリアに先着している様子が全く想像できない。

5番人気ヒシイグアス

香港に出られなくなったので急遽参戦。脚質的に力を発揮できそうで能力でも見劣りしないものがあるが、急仕上げで状態が伴っていないように見える。

 

反省

◎ジャックドール(5着)

落鉄の影響は一旦無視して考える。他の馬に絡まれると気を悪くしてしまうのか単騎逃げにとことんこだわる騎乗で、序盤から他馬に絡まれ続けて厳しいレースになった。ちょっかいを出してきたアフリカンゴールドは出ムチまで使ってガンガン押しての序盤戦で、最初の400m地点で10.3秒と異常なラップを踏んでいる。その結果前半58.8秒とこの馬のキャリア史上最速のペースで、残り200mで足が上がって失速してしまった。計算上この馬は58.8-60.1で走破していて、後半の方が遅くなったのも初めて。ここまで露骨にマークされないと思って本命にしているしアフリカンゴールドが予想外に頑張りすぎだけど、今回のように他馬に粘着される可能性があるなら少し割り引く必要があるかも。使い詰めで馬場も展開も悪い中で奮闘してくれて重い印を打った甲斐はあったが、頭で買うのは流石に情の要素が強すぎだった。

○レイパパレ(2着)

川田騎手の金鯱賞での対ジャックドール経験や叩き2戦目の上積みなど着順を覆すのには十分に要素が揃っていた。完璧なレース運びだったが、最後は4コーナーを馬なりで回ってくるほど余力があった勝ち馬に目標にされてしまった。あの予想の内容ならこの馬も本命と同じだけの評価をつけたほうがよい。

▲エフフォーリア(9着)

不安要素を乗り越えられず概ねそのまま結果に反映された印象。鞍上コメントによると道中一度もハミを取らず前進気勢がなかったらしい。素人目にも本調子でないことがわかる仕上がりだったし、敗因として最も大きいのは状態面だろう。エピファネイア産駒の早熟傾向みたいな話は全然信用していないし古馬になっても高い能力があると思っているが、今回は精神面が整わずの敗戦なので今後立て直してくるのかが心配になる内容だった。その他、今思うとパンサラッサが引っ張った有馬記念で中団やや後ろの位置取りになったのはこの馬にしては少し早いペースだったので馬なりであの位置になったというのもありそう。置きで3番手評価になっているが、この評価ならもっと露骨に馬券から完全に外すとか出来たよなと思う。勇気。

1着ポタジェ

荒れた馬場や上がりのかかる競馬ではG1上位で十分通用する能力がある事は過去のレースで明らかだったし冷静に見ていくと十分足りていい馬だったのに、馬柱の汚さで霞んで見えていた。秋天は適性外なので度外視するとして、ポジションが取れない競馬が続いていて直近2走が下降調子ということで、今回状態が相当良くなっていないと手を出しづらいし、仮に実力を正しく評価できたとしても上位3頭に食い込む重い印は打てなさそう。言われてみればこれくらい強い馬ではあるけど難しい。

3着アリーヴォ

3コーナーの入りでは後方馬群にいたのに内側をするすると通って4コーナーを抜ける頃には勝ち馬を捕まえられるポジションまで上げてくるという、武豊騎手の素晴らしいエスコートに応えてくれた。早めにスパートに入った分で最後の最後に甘くなってしまったがゴール直前までは勝ち切りもありそうな脚色で、今回の着順はフロックではなく馬の力を感じる内容だった。小倉大賞典も見直してみると実は2着以下にかなりの力差を見せる圧勝で、実は能力が足りていた馬。4番手か5番手くらいの評価ではあったけど今回は上位3頭で決まると思ったので手を出さなかった。

7着アフリカンゴールド

この馬は凄い。序盤からガンガン飛ばして無理に前に絡みに行って普通なら惨敗する展開なのにジャックドールと0.1秒差の7位入線。前につける競馬を試しだした直近3戦がかなり展開に恵まれていたので気が付かなかったが、これだけのハイペースで走っても前で残れることを証明してしまった。高齢馬で折り合いは抜群につくし、とにかくスタミナ量が凄い。もう伏兵止まりの評価では置いておけない。

展開予想はアフリカンゴールドの過小評価のせいで少しずれたものの大筋は合っていたし、圧倒的実績を妄信せずにエフフォーリアを3頭の一番下に置けたのは良かった。良馬場発表だが断続的に雨が降っていた影響で馬場が悪くなっていたらしく、道悪適性も強く問われるレースだった。JRAの発表やゴール前の映像を見ただけでは悪くなっているのに気が付かなかった。

買い方はジャックドールが最強なところを見たかったので希望込みで単勝から握ることになった。それ以外では全面的にレイパパレを信用した馬券を買っているし、冷静に考えるとこっちを本命に置けたら良かった。また、エフフォーリアの評価が低く3強が揺らぐ可能性が高いなら4頭目が馬券になるはずで、4番手を考えた馬券は持ったほうが良かった。これはパドックを見て▲の評価を下げたせいなのでアドリブを求められてちょっと難易度が高い。オッズと比較するならエフフォーリアより4頭目の方が期待値が圧倒的に高いのでこの辺は勉強。

 

2レースとも展開は読めているので、全出走馬から適性がマッチする馬をちゃんとピックアップして評価をつけていく必要がある。ぱっと見で買いたい馬のリストから序列を付けることしかできていない。