アマチュア馬券チーム「阪神外回り実力ゲー」

阪神外回り実力ゲーの公式ブログです

4/16,17の重賞振り返り

4/16

アーリントンカップ 阪神1600m芝 晴・良

 

予想

◎ダノンスコーピオン 1着 1人気

○キングエルメス 3着 4人気

▲タイセイディバイン 2着 7人気

 

ダノンスコーピオンが素質で抜けており、それ以外は重賞好走馬と自己条件を1-2勝の馬というメンバー。展開は極端なペースにはならなさそうなのと実力コースなので重く見ず、純粋に実績上位な素質馬を上位に取る。本命馬とそれ以外の信頼度に壁があったので買い目は◎の単勝と◎-○▲のワイド。

 

◎ダノンスコーピオ

状態の揃わなかった前走を度外視すると明らかに一強。今回は追い切りやパドックの気配から復調している様子が見て取れて、素直に軸として信頼できる。

○キングエルメス

骨折休養明けの1戦目だが状態は問題なさそう。1ハロンの距離延長は課題も、京王杯2歳Sでの相手関係を考えるとただの1,2勝馬たちには負けられない。

▲タイセイディバイン

ファルコンSは前が詰まりながらも外を回して2着と非常に強い内容だった。2000mでぱっとしないレースが続いていたが、マイル戦では純粋に能力が高い馬だと受け取っている。

2人気ジュンブロッサム

単純に上位3頭の評価に劣るので見送り。追い切りもそんなに良く見えなかった。

 

反省

◎ダノンスコーピオン(1着)

直線では前が壁になりながらも進路が開くまで辛抱強く待っていて川田騎手の手腕を感じる内容。全開に追えた2着馬を差し切っているのだからここは一枚以上も上だった。

○キングエルメス(3着)

3コーナー手前で前の馬のキックバックを食らったのか内ラチ側に逃避するような行動があって、落ち着くまでしばらく暴れる様子を見せていた。直線では左右にふらつきながら走っていて、骨折明けで状態が完全ではなかったのかもしれないし、1600mが少し長いのかもしれない。見直せる要素が多々あったにしては上々の結果だが、休養前のパフォーマンスを考えるともっと強い競馬を期待していたので少し評価に悩む。叩いた上積みは間違いなくあるが…。

▲タイセイディバイン(2着)

最後は内によれる素振りもあり、早めに抜け出した分苦しくなってしまった。前走よりメンバーレベルが上がった印象のここも後続を突き放していてやはり能力が高い。この路線なら引き続き注目の一頭。

4着ジュンブロッサム

位置取りの関係で届かなかったが、長い距離を使っていた馬が距離を縮めて後ろからになるのは仕方ないと思う。またマイルを使うなら位置取りは鍵になってくる。

 

本命が何とか勝ってくれたからよかったものの、重賞ではマークされやすい人気馬が不利を被ることが多く、単勝はリスクが大きいと感じた。印3頭で決着したのにほどほどの配当なのも寂しいので今後は100円だけでも印の馬連や三連複を持つことにする。

 

 

中山グランドジャンプ 中山4250m障害 晴・稍重

 

予想

なし

障害はパス。一叩きして上積みがありそうなオジュウチョウサン応援。

 

 

4/17

アンタレスステークス 阪神1800mダート 晴・良

 

予想

◎グロリアムンディ 2着 1人気

 

皐月賞の裏開催なので当日予想禁止で簡単に。展開は後ろにオメガパフュームがいるおかげで前でやり合うのは自爆行為なので、騎手心理としてペースが落ち着くはず。簡潔さ重視で買い目は◎の複勝1点。

 

◎グロリアムンディ

名古屋城Sがなかなか粒ぞろいな相手だった中で圧勝しており、単純にオープンレベルでも力上位なことがわかっている。アルドーレやニューモニュメントを倒しているなら本物。

2人気オメガパフューム

ここでは格上だが、明らかに叩きで使われているのと展開予想が面倒で差し届くか考えたくなかったので様子見。対抗評価でも良い。

3人気バーデンヴァイラー

競りかけてくる馬がいない楽なレースばかりで勝っている点と、OP戦の相手関係の比較で評価を下げた。今回は楽に行かせてもらえなさそうだし、上の2頭に比べて走れる裏付けがない。

 

反省

◎グロリアムンディ(2着)

序盤からバーデンヴァイラーを厳しくマークして競り落とし、他の馬が崩れる中で唯一前からしぶとく伸びた強い内容。やはりオープンでも力上位で、今回はただただ相手が悪かった。

1着オメガパフューム

外を回って悠々と差し切る圧巻の内容。斤量も休み明けも関係なく力が違った。この馬が同一条件で走ったらこのメンバーで負けるわけがないし、力量の測り切れない上がり馬たちより信頼度は高かったかも。今回は上がり馬を買いたい気分だった。

3着ニューモニュメント

直線で運よくオメガパフュームと併せられたのと前が崩れるなど展開に恵まれてなんとか3着に食い込んだが、着実に力をつけている馬でオープンでの好走歴を見るとこれくらい走っても驚けない。グロリアムンディの物差しとして非常にありがたかった。

 

意外と前がやり合って差し届く展開になった。ダートは前に行かないとダメな馬だったり砂を被ると嫌でポジションに制限がある馬がいたりするので予想が難しい。去年のテーオーケインズの例からダートの新星を買いたい気分で最強馬に逆らって上がり馬を買ってみたが、グロリアムンディが最終1番人気になっていたのは驚いた。

 

 

皐月賞 中山2000m芝 曇・良

 

予想

◎イクイノックス 2着 3人気

○ドウデュース 3着 1人気

▲ジオグリフ 1着 5人気

 

内ラチから4頭分くらいの馬場が完全に死んでおり、外を通らないと勝てない。直線では馬群が外に大きく膨らむので後ろすぎるのもダメ。以上から道中馬群の外目を追走した馬がかなり有利なレースで、印はそのポジションを取れそうな3頭を選択。運よく評価が高い馬と展開利がありそうな馬が被った。難解なレースで本命馬が来たら勝ちにしたかったので、買い目は◎の単複を中心に◎-○▲のワイドも少し。

中距離重賞のレベル評価は以下の通り

共同通信杯≒イクイノックス>弥生賞ホープフルSスプリングS,京成杯,きさらぎ賞

 

◎イクイノックス

競馬歴が長くなるほど惰性で簡単に切りそうな馬だったので、フレッシュさを意識して鋼の心で本命に。ダービーが大目標となっているがそれなら露骨に共同通信杯青葉賞なども使えるわけで、敢えて皐月賞を使っていることを評価したい。過去に遡ってもダービーを勝てるレベルの馬が皐月賞で凡走している例があまり見つからなかったし、素直に3歳牡馬の中で1,2を争う素質を持っていると見込んだこの馬を信じることにした。そもそもキャリア2戦の馬に不安要素を挙げればいくらでも出てくるのは当たり前。

○ドウデュース

臨戦過程から皐月賞に向けた準備が一番できているのはこの馬だろう。どんなペースにも対応できる器用さがあって減点要素がほとんどなく、不安要素は周りとの力関係だけ。弥生賞の内容とメンバーレベルを考えると絶対軸とまでは言えなかった。

▲ジオグリフ

新馬戦と57㎏を背負った共同通信杯がかなりのハイレベルレースで、この2戦から中距離では世代最上位の能力を持っていることがわかる。枠順もドウデュースなどを見て外から行ける絶好枠。前走を見てから喉鳴りは全く考慮しないで良いと思っている。

2人気ダノンベルーガ

荒れた内側を走らされる点で大幅割引。これもイクイノックスと肩を並べる素質馬で、スムーズな競馬が出来るなら上位評価したい馬。追い切りの走りからは右回りに対する不安は感じられない。5番手評価。

4人気キラーアビリティ

内枠な点とホープフルのレベル自体を疑問視しているので評価が上がらない。ホープフルでは上手く乗っていたが折り合いの難しい馬で、追い切りも動きが良くなくて当日の信頼度も低い。

6人気アスクビクターモア

ポジションを取れる分他の内枠の馬より良い進路を取れそう。レースレベルの比較と枠順で優劣のついたドウデュースとの比較で少し見劣ってしまうので評価が上がり切らない。4番手評価。

 

反省

◎イクイノックス(2着)

大外枠からで壁が作れず、キャリアが浅いためか折り合いの怪しいところを見せた。2コーナーの終わりから向正面の中緩みしていた地点で我慢できずに前に出て行ってしまい、最後は内側に切れ込むなど掛かっていた分で終いが甘くなって完璧に折り合いをつけた勝ち馬に目標にされてかわされた。長期休み明けかつキャリア2戦の馬に求めすぎかもしれないが、今後の大きな舞台を考えると道中掛かるところが見えたのは減点せざるを得ない。素質だけで他馬を圧倒した内容だったが、一方で課題も見つかった。

○ドウデュース(3着)

スタート後意図的に位置を下げたのが裏目に出てポジションで完全に負けてしまった。これまでは器用に立ち回って力以上に着順を出している印象だったが、最後は一番外を通って能力だけで3着に食い込んでいて更に評価が上がった。

▲ジオグリフ(1着)

これまでは少しの接触でも掛かっていたような気性難の印象だったが、今回は早めに外からかわされてもしっかりと我慢が効いていた。コーナーではひたすら外側を回されてかなり負担の大きい進路取りだったにもかかわらず手応え十分に最後まで伸び続けていて、正直圧勝と言っていいレベルの内容。今回のように上がりのかかる条件なら無類の強さを見せており、戴冠にふさわしい素質を持った馬だと思う。疾患持ちなのがとにかく心配だが無事に競走馬生命を続けてほしい。

4着ダノンベルーガ

最内枠なりに前に出していく競馬をしていて、最後は馬場の綺麗な外に出していってアスクビクターモアと併せてスムーズに追い出す素晴らしい騎乗だった。出来ることをやっての4着で今回は極端なトラックバイアスと枠順に泣かされる結果になったが、前に出す競馬も出来ることが分かったのは大きな収穫。

5着アスクビクターモア

この馬場で内枠から逃げて差のない5着に粘っているのは実は凄い。上位4頭には素質で少しだけ劣っている印象に変わりはないが、この世代で着順通りの力は持っているという評価で引き続き今後も楽しみな一頭。

6着オニャンコポン

ラップはもう少し淡々と刻まれてホープフルSのような構成になると思っていたが案外中緩みする京成杯と似たような構成になり、この馬の得意な条件になった。緩んだ地点で掛かって出ていったイクイノックスと我慢して差し切ったジオグリフが京成杯のロジハービンとオニャンコポンに被って見えて面白かった。

 

上手く言語化するのが難しいが、このレースは適性よりも素質を重視したほうが良いと思って印を選択したので思った通りの実力決着になって良かった。

買い目は本命馬と心中で気持ちを固めたので単複中心になった。本命馬に思い入れがありすぎて相手が来なかった時のことをケアして弱い買い方をしてしまうことがたびたびあるが、このレースに関しては力関係の見極めが難しく馬場や各馬の立ち回りによるところも大きかったので攻めきれない馬券でも仕方なかったかなと思う。ここもアーリントンCと同じで印3頭決着なのに配当がそこそこ。100円で良いので印の馬連と三連複を握ろう。