4/30,5/1の重賞振り返り
4/30
・青葉賞 東京2400m芝 晴・良
予想
◎グランシエロ 4着 5人気
○エターナルビクトリ 3着 6人気
▲レヴァンジル 5着 1人気
△ロードレゼル 2着 2人気
馬場は雨の影響でまだ重め。本番に出てほしい馬を中心に選ぶ予想放棄で、買い目も権利を取る馬を買える馬連で4頭BOX。最近のトライアルはこうなりがち。真面目に予想しろ。
◎グランシエロ
追い切りの動きが格段に良くなっていて前走からの成長幅を見込める馬。ドウデュースと差のない競馬をしたこともあり、能力を出し切れれば勝ち負け出来る力は備えている。
○エターナルビクトリ
前走がコーナーで大きく膨らむも決して遅くない走破タイムで着差をつけていて強い馬にしかできない勝ち方。距離延長とコース替わりも強調材料。
▲レヴァンジル、△ロードレゼル
骨のある相手との条件戦を制しておりこの中では能力が保証されている。
3人気ジャスティンスカイ
戦った相手のレベルが低く、内容も特に評価できるものではない。
4人気プラダリア
重馬場適性は魅力だが、持ち時計が弱すぎて相手のレベルが一気に上がってどうか。
反省
◎グランシエロ(4着)
素直に力が足りなかった。変わり身に期待して本命としたがどうやら気のせい。
○エターナルビクトリ(3着)
スタートが苦手で、馬ごみもダメなのかいつも最後方から。今回は直線一気で勝てるほど相手が甘くなかった。決め手は鋭いものを持っているだけに器用さが欲しいところ。
▲レヴァンジル(5着)
残り200mで力尽きた。この馬にとっては過去最速のペースで道中進んでいて、高いレベルで2400mを戦えるほどの中距離適性がなかった。
△ロードレゼル(2着)
過剰ペースを察知して無理に前を追いかけない鞍上の好判断が光った。出していっても引っ掛かることがなく、折り合いがついて優秀な馬。
1着プラダリア
速いペースを前で追走できており、馬場や展開を問わずいつも速い上がりを使ってくる点が素晴らしい。ダービーで買いたい程度にはポテンシャルを感じる内容。
ディライトバローズが引っ張ったおかげで前2頭を除いた後続も1000mを1:01程度で通過している、かなり実戦的なペースのトライアルだった。内容の質が良いので権利を取った2頭は本番でも検討して良いくらい。予想はプラダリアの能力を見抜けず完敗。
5/1
予想
◎テーオーロイヤル 3着 4人気
○ディープボンド 2着 1人気
☆マイネルファンロン 6着 14人気
タイトルホルダーとそれ以外のどちらが先頭を取るかで大きく内容が変わりそう。スタミナの絶対量が問われるレースで、バテ合いにはなるが前の馬が強いので展開に関わらず後方組は厳しめ。買い目は◎の単勝、◎-○の馬連・ワイド、☆-○のワイド。3連系は展開と相手を絞り切れないので無し。
◎テーオーロイヤル
前走は自分でロングスパートの展開を作って圧勝する強い内容。スタミナは実証済みで阪神3200mも問題なし、能力が足りる馬の中で最も競馬しやすい枠に入った。ディープボンドより前で先行してロスなく立ち回り、最後は同程度の上がりを使えば先着できる。G1級の能力がある馬なので斤量の壁はクリアしてもらわないと困る。追い切りの動きから重い馬場は苦手そうで雨なら減点していたが、ギリギリ天気が持ちそうだったので本命のまま。
○ディープボンド
好位を立ち回ってジリジリと長く足を使える。最後は他の馬を圧倒する粘り腰で前に接近してくれると思うが、速い上がりは使えないので前を行った馬が止まらず捉えきれない展開は頭に入れておきたい。
☆マイネルファンロン
先行馬群が固まってハイペースとなるような展開で前が崩れるなら走ってきそう。追い切りの動きはこの馬が好走する時の気配で、走る時のマイネルファンロンなら力が足りるはず。あとは展開の助けと、距離の壁を超えられるか。
2人気タイトルホルダー
菊花賞では中緩み地点で14.3秒、日経賞でも13.4秒を2回などかなり楽なラップを踏んでの逃げ勝ちをしている。アイアンバローズが競りかけるか先手を主張してきそうなこともあり今回はそんなに中間で緩められるようには思えないし、息を入れることが出来ない展開での脆さが懸念されるので大崩れする可能性を考慮して見送り。
反省
◎テーオーロイヤル(3着)
3コーナーで射程圏内に入ったタイトルホルダーを捕まえに早めから動き、目標馬に二の足を使われて逃げ切られてしまった。勝ちに行った分で最後は足が止まってディープボンドに捕まることになったが、春の天皇賞に挑むにふさわしい素質は見せてくれて満足のいく内容だった。
○ディープボンド(2着)
相変わらず追ってからの反応が鈍く、早めに動いたテーオーロイヤルを後ろから捉えようとするもギアが上がらず離されてしまっていた。これだけ苦しい展開で長い距離を追い通しでも最後まで止まらずに伸び続けてくれるのはこの馬の特別な素質で、ディープボンドらしい競馬は完遂出来ていた。G1タイトルが遠ざかるのを感じて苦しい。
☆マイネルファンロン(6着)
今回は走る時だったが距離が無理。G2以下で適性距離なら上位でやれる馬で、また走る時には買いたい。
1着タイトルホルダー
去年より更に馬が成長しているのを感じる過去最高のパフォーマンスだった。60.5-63.1-59.4と理想的な中緩みで息を入れ、最後は上がり最速で後続を突き放しての完勝。よく考えると1000m60秒の入りに着いていける出走馬がいなかったのでこの馬が先手を取るのは当たり前で、現状の長距離を使ってくる馬たちでは対策不可能な戦法だった。スタミナを含めてステイヤーとしての総合力が一枚上手といった感じで、勢力図が大きく変わらない限り長距離レースは当分この馬に逆らう気が起きない。
タイトルホルダーが中間で緩めて息を入れた一方で後続は中間地点でも持続的に足を使い続けている内容だった。これでは後続がバテるのは当たり前。菊花賞から中間のラップを2秒も縮めてきたのには驚いたが、他の前を行きたい馬とのラップを比較すればある程度こういう展開になるのは想定できたはず。この馬やパンサラッサのように自分でレースを作り出す強い逃げ馬がいてそれを嫌う時はその戦法が通らない根拠を明確に考えておきたい。絶好位を取って2番手以下の馬に大きく影響を及ぼしていたカラ馬のことを考えても勝ち馬が強すぎて大体勝ちそうなレースだった。