アマチュア馬券チーム「阪神外回り実力ゲー」

阪神外回り実力ゲーの公式ブログです

1/15,16の重賞振り返り

1/15
愛知杯 中京2000m芝 晴・良

 

予想

◎マリアエレーナ 3人気 2着

○デゼル 6人気 3着

○アンドヴァラナウト 1人気 11着

▲アイコンテーラー 9人気 5着

 

テンの速い逃げ馬が不在で有力馬が後ろの脚質に固まっていることから、前半はスローで進み3コーナーくらいから徐々にペースが上がるロングスパート戦と予想。先行抜け出しと中団からの差しが馬券になりやすそう。

牝馬限定のハンデ戦で実力差や状態面がよくわからないので、▲絡みを薄めに配分した4頭のワイドBOXと◎の複勝で購入。◎は連対に絡みそうな気配があるが馬連は相手選びが難しいので今回はなし。本命に比べて他の印に自信がないので◎の複勝1本でもよかった。

 

◎マリアエレーナは勝ち負けになるレースを選んで順調にステップアップしてきている姿勢に非常に好感が持てる。2走前のケフェウスSは上がり最速タイを使っての3着であり、位置取りが後ろ過ぎたことが敗因。レース内容も420kgの牝馬ながら牡馬の間を縫って前に迫っており、小さな体に見合わず精神面・スタミナ面でのタフさを持ち合わせている。

○デゼルは追い切りが良く動けていた。近走の負けが気になるが、前走のエリ女は後方からまだ手ごたえが残っている様子で距離が敗因ではなさそう。重賞勝利実績もあり状態が良ければこのメンバーで勝ち負けする力はある。展開や馬場も追い風になりそうで、中団でしっかり足を溜めての捲りに期待。

○アンドヴァラナウトは近走の結果は福永騎手の神騎乗によるものであること、良い足が一瞬しか使えない切れ味タイプであることから今回の予想する展開には合わず、切るのを考えたが日和って抑えた。自分の馬への見立てがずれているか、展開予想がずれているかなら地力上位で来そう。

▲アイコンテーラーは上がり馬だが自己条件をストレートで勝ちあがっていて内容も立派で、軽斤量とスローペースも味方することから3着までなら現実味がありそう。実力面でやや見劣りするし今回は応援込みの印。

2番人気ソフトフルートはどうしても最後方でじっくり足を溜めて一気に追い出す競馬になるので、今回の条件では追って届かずの確率が高いと思って買い目には入れなかった。

4番人気マジックキャッスルは前走の負け方が酷いし、追い切りの動きもほどほどで状態面が回復しているか怪しいので今回は無印。

 

反省

◎マリアエレーナ(2着)は上手にスタートを決めて絶好の位置で競馬が出来た。前から行く他の馬がバテる中でこの馬だけは最後までしぶとく伸びており、スタミナが問われる展開でしっかりと力があることを見せてくれた。この内容で2着は勝ち馬に上手に立ち回られすぎた感がある。

○デゼル(3着)は後方からの競馬となったが川田騎手の素晴らしいバランス感覚で3コーナー後半から上がっていき、手ごたえ十分に追い込んでの3着となった。あの位置から2着にクビ差の3着まで届くのは川田騎手の好騎乗の賜物だろう。重い斤量を背負いながらも高い実力を発揮しての着順。

○アンドヴァラナウト(11着)は馬体重+16㎏もパドックで特に太めには見えず。勝負所では想像以上に手ごたえが悪く、ズルズルと下がって大きく負けてしまった。敗因は調整不足か展開の不向きかはっきりわからないが、懸念していたようにスタミナを問われる展開はやはり苦手そうに見える。

▲アイコンテーラー(5着)は自分の競馬が出来ていたし、この内容で5着ならこれが現在の実力と考えてよさそう。もう少し後半までペースが緩むか淡々とラップが持続するような競馬なら重賞でも通用するかもしれない。

1着ルビーカサブランカは、全馬が外に持ち出す中で空いていた内の進路を取って距離ロスのない綺麗な競馬で勝ち切った。武騎手の絶品の騎乗による結果ではあるし、今回のメンバーで実力ベースで一番強かったかには疑問が残るが、重賞レベルで通用する力がある事は確認できた。抑えの候補として検討する程度ではあったものの、まさかここを勝つほどの力があったのは予想外。

4着ソフトフルートは上がり最速の足を使うも4着となった。案の定4コーナーまでの位置取りが後ろ過ぎるが、この位置からしか競馬が出来ない馬だと考えているし、もう少しペースが流れるなど後ろが届くような展開の助けがないと勝つのは厳しそう。

展開は前半1000m1:02.3のゆったりとしたペースから後半徐々に引き締まる内容で、予想とほぼ一致した。

やはり軽視していたアンドヴァラナウトは切ればよかった。結果論ではなく、ワイドというある程度保険の効く買い方をしているのだから不安視している馬はバッサリ切るべきに思う。自分の予想が外れるのを嫌って保険で逆馬券を買っている人。

 

1/16

日経新春杯 中京2200m芝 晴・良

 

予想

◎ステラヴェローチェ 2着 1人気

○フライライクバード 15着 2人気

▲ヨーホーレイク 1着 3人気

☆ヤシャマル 3着 9人気

 

前が弱く後ろが強いメンバー構成なので、前半はスロー-ミドルの緩いラップで進み残り1000m地点くらいから徐々にピッチが上がる後傾ロングスパートで予想。馬券内は外を回したステラヴェローチェと先行から抜け出した馬と内を突いて差してきた馬を想定。

モチベが上がらず締め切り直前まで見に回る気だったが、つい買ってしまった。やる気が全くなかったので買い方は◎-○のワイド1点。

 

◎ステラヴェローチェはこのメンバーにおいては実力面で疑いようがなく、詰まったレース間隔も追い切りで良く動けているので馬の状態は良いと考えて本命に。後ろからの競馬で取りこぼしも懸念されるが2着までは堅いし、多少乗り間違えても3着には来そう。

○フライライクバードは純粋な上がり比べでは分が悪いが長く良い足を使える馬で、先行追走して早めに抜け出し馬場のいいところを通っての粘り込みに期待。特に中京でステラヴェローチェが勝ちに行く競馬では直線向いてよーいドンになることは考えづらく、この馬に向く展開になりそう。

▲ヨーホーレイクは実力面でステラヴェローチェと遜色ないものを持っている馬で本調子なら◎の2頭目で良いが、追い切りがよく見えず状態面が不安だったので今回は評価を下げた。評価を下げる前はこの馬とステラヴェローチェの馬連を本線で考えていた。

☆ヤシャマルはいつも良い上がりを使える馬で、今回は枠関係も良いので上手く中団で内側のポジションを取って進行出来れば内を突いて伸びてくるかも。映像はないが坂路でびっちり追われていて臨戦過程もいい。

4番人気クラヴェルは有力馬の中で最も後ろのポジション取りになりそうで、格上の馬よりも早い上がりを使わないと届かない位置を走らされそう。内枠なので愛知杯のルビーカサブランカのように上手に仕掛けてインを通れば可能性はあるかも。

 

反省

◎ステラヴェローチェ(2着)はスタートを上手に決めたが、良すぎたためか1-2コーナーあたりで首が大きく上がってかなり掛かっていた。M.デムーロ騎手も向こう正面で一度下げて外に持ち直すなど折り合いに苦労している様子だった。思ったよりも前からの競馬となり残り600mくらいの地点でもう既に前を捉えていて、手ごたえ十分に外を回す良い競馬が出来ていた。最後の叩き合いでは道中スムーズに回ってきた勝ち馬の決め脚に屈する形となったが、掛かりや斤量など割引要素が複数あってのこの結果はやはりG1レベルの馬だと再認識した。

○フライライクバード(15着)は4コーナー時点で既に手ごたえが怪しく、直線を向いて左右から挟まれ進路を失った時点で競馬をやめてしまっていた。それにしても負けすぎなので見た目以上に前を行った馬に厳しい競馬だったのではないかと思うし、その分だけステラヴェローチェの評価が上がる。パドックで尻っ跳ねをしていたように状態面にも問題があったかも。ポジションも理想よりは少し後ろになってしまったし展開も上がり比べ寄りになってどちらにしろこの馬には厳しい内容だった。あと多分この馬を○に推せるほど今回のメンバーは弱くなかった。

▲ヨーホーレイク(1着)は前が団子になる中で中団のプレッシャーのない位置でじっくり足を溜められていた。パドックも活気があって元気に周回していたし状態も良かったのだろう。ステラヴェローチェと比べて消耗が少ない形で進行出来ていたし今回の結果でヨーホーレイクの方が格上だと決めるのは恐らくまだ早い。いくら出来落ちしてそうとは言えステラヴェローチェと同じ地力と判断したこの馬をフライライクバードより下に取ったのは素直に評価ミス。

☆ヤシャマル(3着)は先団で良い位置からの競馬となった。展開が良ければ重賞で3着にはなるくらいの力だし今回の条件は結構良いと思っての印だけど、まさか本当に馬券になるとは驚いた。隊列で得をしていた分のリードを守り切っての3着で松田騎手会心の騎乗だった。

5着アフリカンゴールドは前走の中日新聞杯から前につける競馬を試しており、今回も前につけた周りの馬が崩れる中で意外と粘っていてこの戦法が合っていそう。このメンバーで5着は凄いし今後G3で見かけたら相手や馬場次第で検討して良さそうな強さがある。追い切りがこの馬だけ猛吹雪の中で敢行されていて愛おしかった。

展開は強い馬が想定よりも1,2段ずつ前からの競馬になりその分ペースが上がるのも残り800-600mくらいからと、予想したより更に後ろに偏ったラップ構成となった。

買い方はやる気がなかったので特に振り返らないが、これくらいの姿勢なら絶対に買わない方がマシ。買わない勇気も必要。

注目した馬はそこそこ良かったものの有力馬の調子による加点減点でも間違えていたし、素直に予想のずれが結構あった。

 

京成杯 中山2000m芝 晴・良

 

予想

◎ヴェールランス 14着 3人気

○ホウオウプレミア 6着 4人気

▲アライバル 4着 1人気

△テンダンス 5着 2人気

 

ペースはホープフルSを参考にミドルペースで淡々と流れて上がりのかかる競馬になると予想。馬場は内外にあまり違いはなく、道中で良いポジションを取って最後自分の進路を作れた馬が勝ちそう。買い方は○と▲が折り合い次第なので◎の複勝を厚めに、◎○▲の馬連BOX、◎から印へのワイドを適当に配分。

 

◎ヴェールランスは新馬戦で掛かりながらもテンダンスに先着して勝利、前走のエリカ賞も厳しいラップを先行し荒れた阪神の内馬場をしぶとく伸びてタイム差なしの2着に好走するなど能力の高さは証明済みで、先行して自分の競馬が出来れば馬券内は堅そう。今回のような上がりがかかる条件も良い。

○ホウオウプレミアは前走で出遅れや掛かるところを見せるなど競馬が下手なのが気になるが、純粋に2000mにおける能力値がこのメンバーでは一番高そう。今回も後方からになると思うが勝負どころで上手にエスコートできれば頭もありえる。

▲アライバルは身体能力の高さは疑いようがないものの、ここまでの2戦を見る限り折り合いが少し怪しい上に加速に時間を要するタイプに見えるので中山2000mの条件ではこの位置で評価。キャリア2戦でまだ1600mしか走っていないが距離は問題なくこなすだろう。こちらも上手に運べれば連対が見える。

△テンダンスはここまでのレースで一流馬には少し力が劣ることがわかっていて、今回も地力最上位とは言えないが折り合いもついて競馬が上手なので他が崩れれば馬券になりそう。能力の足りるレースなら信頼を置きやすいが、今回はここまで。

5番人気ロジハービンは前走の未勝利戦の勝ち方こそ強かったが、仕掛けどころで周りに置いていかれるズブい面や平凡な勝ち時計が気になるのでレースレベルが上がる今回は信用できず。

6番人気オニャンコポンは競馬センスは非常に高いが、かなりのスローペースから終いだけ速くなる競馬しか経験しておらずホープフルのように淡々と持続するようなラップをこなせるかが不明。前走は熱発の影響があったらしいのでノーカウントでもいい。

 

反省

◎ヴェールランス(14着)はスタートで少し外によれたものの積極的に前につけにいく競馬になった。400m地点のラップが10.6と異常に早い区間になっており前から行った馬が総崩れしていることから1コーナーまでのポジション取りで足を使いすぎてしまった可能性がある。1コーナーに入ってからはやや折り合いを欠いている様子もあった。ただこの馬に関してはこれくらいのペースをエリカ賞でこなしているので、輸送の影響があったか前走の激走の疲れがまだ抜けていなかったかのどちらかと考えるのが自然。パドックはほっそりとして体も少し寂しく映っていたし、次走はしっかり休んでのプラス体重でお願いしたい。

○ホウオウプレミア(6着)はスタートを五分に出てアライバル、テンダンスを前に見て中団からの追走になった。1000mを通過したあたりで岩田騎手が強く手綱を引いて下げていったように折り合いの難しいところが出ているようだった。直線では良い反応を見せるも横の馬を気にしたり外によれながら走るなど競走馬として未熟な面が多分に出ての結果となってしまった。

▲アライバル(4着)はスタートで左右の馬にぶつかられたためか終始掛かりっぱなしで全く競馬になっていなかった。これだけ最悪の競馬をしながら4着にまで食い込んでいるのはルメール騎手の進路取りの上手さとこの馬の高い能力による結果だろう。懸念していた気性面の怪しさが出てしまったが、適性が低そうなコースかつ掛かりっぱなしの内容でも大崩れはしないほどの地力の高さが確認出来た。

△テンダンス(5着)は外目の枠だった分中団からの追走で、周りの馬が掛かって自爆する中で上手に立ち回っていた。直線では手ごたえよく前を割って伸びていたが残念ながら5着止まり。やはり地力でやや劣る分はあったものの上位入着の馬が馬場の綺麗な外を通った中で荒れた内を通っての5着は立派だし、外が伸びすぎではある。

1着オニャンコポンはスタートを上手に出て、前を取れそうだったが1コーナー手前で菅原騎手が馬を少し下げて先団を前に見る位置取りとなった。恐らく過剰ペースを嫌ってのことだと思うが、折り合いが抜群につくオニャンコポンだから出来ることであるし菅原騎手の素晴らしい判断だった。仕掛けも恐ろしく冷静で、捲ってくるロジハービンを目標にじっくり待ってから追い出す文句なしの神騎乗。初めての控える競馬もこなすなど操縦性の高さを存分に見せての勝利で、菅原騎手とのコンビで今後他の条件でも狙って良さそうな馬。

2着ロジハービンは最初かなり掛かっている様子だったがグッと抑えて後方待機。1000m通過の全体のペースが緩んだところからじわじわ上がっていき、崩れる前を全て差し切っての2着となった。終いまで緩まず伸びているようだし、ラップ構成を見る限り早めからロングスパートをかけたというよりは後ろからになった分淡々とこの馬のラップを刻んだだけに見える。変則ペースに惑わされない好騎乗で馬の能力を十二分に引き出しての結果だろう。

3着ヴェローナシチーは無欲の後方待機と言った感じで後ろでじっくり足を溜めての進行。ペースが緩んだ1000m地点ではやや掛かる様子を見せるもすぐに持ち直し、4コーナーからはアライバルと併せて道中のロスが少なかった分で競り勝った。展開も向いていた上に相対的に落ち着いていたための好走と考えている。

ペースはミドルの発表だが1000-1200mの区間で明らかに緩んでおり、1コーナーまでのポジション取りで足を使って向正面で一度息を入れ3コーナー後半からまたペースが上がっていく内容だった。若い馬にとっては大変そうなペースが上下するラップ構成で、馬がこれに対応できたかでおおよその明暗が分かれたように思う。馬場はパトロールビデオを確認したら見た目にわかるくらい内が悪そうだった。ここは事前に確認すればわかる部分なので反省。

買い方は◎が3着までなら相当堅いと思っていたので悪くなかった。乱数要素が強い○,▲を安定の△でカバーするのも理に適っている。予想の精度を上げよう。

ペース読みを失敗したのもあるがよく考えると気性が若干怪しい馬ばかりに印を打っていたため噛み合わず大外ししても仕方ない予想ではある。ほぼ全頭が掛かるなど終わってみても実力関係がよくわからず若駒特有の難しさを感じるレースだった。