アマチュア馬券チーム「阪神外回り実力ゲー」

阪神外回り実力ゲーの公式ブログです

6/19の重賞振り返り

マーメイドステークス 阪神2000m芝 晴・良

予想

◎マリアエレーナ 2着 4人気

☆ゴルトベルク 6着 15人気

☆アイコンテーラー 11着 9人気

☆ステイブルアスク 5着 3人気

 

レースを引っ張りそうな馬が不在で、ルビーカサブランカやソフトフルートが3コーナーから積極的に動いての4F戦になる予想。馬場は外差しが利かずイン前を立ち回った馬が有利で、前目でロングスパートに対応できる馬を中心視。買い目は◎の複勝ほぼ全部に単勝、☆とのワイドを少額。

 

◎マリアエレーナ

牝馬限定G3なら無双できると思っている馬。京都記念は5Fの超ロングスパート戦で力尽きての敗戦となったが、タフな展開だった愛知杯は前から残る強い内容で2000mの4Fスパートなら対応可能。これまでのレースで折り合いの不安は見せておらず、追い切りの前進気勢の強さも素直にプラスに受け取った。不安は斤量だけ。

☆ゴルトベルク

条件戦はロングスパート戦を好位で立ち回って勝ち上がってきた馬。良い時の走りなら足りても良いし乗り替わりも魅力。

☆アイコンテーラー

愛知杯と似た展開になると考えているので、その時の内容を評価。新潟外回りのコース特性がよくわかっていないのもあってこの馬の走る条件もわからない。

☆ステイブルアスク

どうしても買いたかった。予想とは関係ない。

1番人気ソフトフルート

阪神中距離に強い鞍上は魅力。堅実に駆けてくるはずで対抗評価としても良かったが、後方の馬は信用しないことにしたので。

2番人気スルーセブンシーズ

インで溜めて差しが決まる展開にならないと難しい馬だという印象。追い切りが行きたがる要素でちゃんと溜めが利くか不明な点、コーナーで積極的に動いていける隊列にもならなさそうで積極的に狙いたくはない。

 

反省

1着 ウインマイティー

点数を減らした時に外した。復調気配にあったのは間違いないのと、忘れな草賞で勝ち鞍があるように阪神内回り特有のワンペースな展開に強い。前走はスローからの上がり勝負で切れ負けした形でコース替わりでの上がり目は確かに大きかった。それにしても強すぎなので本当に調子が良くて一番強い時の状態だったんだと思う。

2着 ◎マリアエレーナ

勝ち馬が大駆けしてきたレースで、能力差・ハンデ差を考えると予想通り、実力通りに走ってきた。上がり最速馬が34.6秒、勝ち馬が34.9秒、この馬が35.0秒でゴール後もずっと伸び続けているところを見るとスタミナ負けはしていないので、今回の条件で能力的にこれ以上は望めない。

3着 ソフトフルート

最内をずっと立ちまわってコーナーも内から抜けてくる大阪杯のアリーヴォ。能力の割に斤量が恵まれた点と鞍上評価を考えたら着内争いに参加してくる立場ではある。イン有利の馬場なのにコーナーで外で持ち出す馬が多く、本来もっと詰まってもおかしくないのに随分恵まれたなという印象。立ち回りを間違えないのがこの鞍上の魅力。

5着 ☆ステイブルアスク

ソフトフルートの後ろを取って内側からするする抜けてきたので理想的と言っていい内容で力を出してきたと思う。よくいる常に展開待ちの要素が付いて回るタイプ。この馬が3番人気なことあるか?

6着 ☆ゴルトベルク

相手関係で力が足りず。オープン入りしてからの直近2走よりは走れるという見立ては合っていたので割と満足している。

11着 ☆アイコンテーラー

力尽きて沈んでいった。愛知杯でもぎりぎり足りていなかったので、よりスタミナが求められるここはもっと無理だったらしい。

 

例年上がり35秒台の大混戦となるのが象徴しているように阪神2000mというコースがこのレースに出てくる牝馬にとってはタフすぎる条件なので、4コーナーで既に多くの馬が脱落していってスタミナタイプの馬は回ってくるだけである程度の着順を取れてしまうようなレース内容となっていた。高速馬場よりはタフ馬場寄りだと思っていたのに好時計での決着、メンバー的に展開が流れることもないと思っていたのに厳しめのミドルペースとなったのは予想できなかった。単に綺麗な高速馬場なことに気付いてなかっただけっぽい。

買い方は複勝厚めに行くときのおまけ少額ワイドがあんまり意味ないので、同じ少額なら本命馬1,2着の時用に広めに馬連を流す方が買い方のバランスが良いか。元々ワイドの点数を減らしたのも点数が多いと複勝とオッズが変わらないと思ってのことで、馬連なら配当も大きくておまけ要素が強い。潔く100%複勝にするかどちらかが良さそう。

 

ユニコーンステークス 東京1600mダート 晴・良

予想

◎リメイク

コンバスチョン

▲ペイシャエス

△ハセドン

△ヴァルツァーシャル

△バトルクライ

△タイセイディバイン

 

短距離志向の馬、意地でも逃げたい馬が不在のため程々のポジション争いからミドルペース程度に落ち着く想定で、好位から末脚を使える馬が複数いるのでそういった馬が勝ち切る前有利の展開を予想。レースレベルの観点から1勝クラス勝ちの馬は軽視してOPクラスで実績のある馬を中心に選択。

◎-○のワイド、◎○▲-◎○▲-印の3連複。

 

◎リメイク

ダートOPクラスを2連勝は中央の3歳ダート馬では最高クラスの実績。競馬センスが非常に高く、初めよし中よし終いよしで隙がない。1400mしか使っていない点については、テイエムサウスダンでも走れるコースなので折り合いのつくこの馬なら対応できると見ている。

コンバスチョン

勝ったヒヤシンスSのメンバーレベルが非常に高かった。東京1600mは特殊な条件だと思っていて、このコースを好走している点は好感が持てる。

▲ペイシャエス、△ハセドン、ヴァルツァーシャル、バトルクライ

青竜S組は能力差がほとんどなく、展開一つで着順が入れ替わる余地が大きいので展開が恵まれそうなペイシャエスを除いて均等に評価。

△タイセイディバイン

坂路を抜群の時計で軽快に登坂、今年は使い詰めだが間隔をあけてしっかり状態が上向いていることを感じる。砂を被らない外枠に入ったため初ダートでも買える。

 

反省

最初の3Fが34.3秒と芝と見紛うスピードで入り、スタミナが強く求められる競馬に。直線は前が早めに苦しくなって隊列がばらけ、内側を通った差し馬がスムーズに追い出せる展開になった。

1着 ▲ペイシャエス

1800mで実績があるようにタフな展開は得意。青竜Sは前が潰れたというより、この馬にとっては切れ負けだったと判断した。本来は1600mは忙しいのだろうが、今回のようにハイペースで前受けする形なら上がりがかかってこの馬の力が発揮できる。改めて能力の高さを感じる一戦だった。

2着 セキフウ

サウジダービーのレベルを疑問視していたので1600mでの能力を示していないと考えてノーマークだった。ハイペースをイン後方で溜めてロスなく抜けてくるという展開が嵌まって最大限着順を上げてきた印象は否めず、能力は拮抗している。買い要素については、兵庫1400mという謎コースでコンバスチョンに先着している点かサウジダービーを高く取る以外で評価のしようがなくて難しい。

3着 △バトルクライ

馬群を縫って狭い所を抜け出してくる根性は高く評価したい。個人的には端午Sで高く取ったせいで負け、青竜S・ユニコーンSでは低めに取ったせいで馬券を取れていないので悔しい奴。

4着 △ヴァルツァーシャル

前走も最後止まり気味で、鞍上も指摘する通り1600m自体が少し長いところはありそう。

5着 △タイセイディバイン

一瞬は前から突き抜けるところも見せ、ダートでも能力の高さを示した。マイルなら芝・ダートの両方を上位でやれていい馬。

6着 ◎リメイク

1400mが主戦場にしてはこの厳しい展開をよくやれていた方だと思う。条件次第で逆転可能だし力は上位と差がない。

9着 ○コンバスチョン

青竜Sも非常にメンバーレベルが高かったのに、比較してヒヤシンスSを高く取りすぎた。

 

マーメイドSが難解すぎてそちらに時間を割いた分、オープンで勝ち鞍があるリメイクを信用しやすくメンバー間の能力差もある程度わかりやすいと早めに決め込んだこちらがおざなりになっていたが、予想以上に能力が拮抗していた。東京ダート1600mへの理解も浅く、1400mを使ったリメイクが余裕で走れると思っていたのが展開部分でそもそも間違っていたので難しい。

レースが終わった後に気付いたが、青竜S組の4頭ワイドBOXとかは配当と能力のバランスが良くて有力だった。

6/12の重賞振り返り

東京現地、前日予想をほぼそのまま持ち込むことになるため当日の微修正はあまり出来ていない。エプソムカップについて筆が乗らな過ぎて投稿が遅れた。やる気出ないもんは出ないので適当に済ませる。

 

函館スプリントステークス 函館1200m芝 晴・良

予想

◎シゲルピンクルビー 10着 4人気

○ナムラクレア 1着 1人気

 

スパイラルカーブに加えて直線が短いコースであり外を回った馬には厳しいので、まずは前を立ち回った馬の押し切りを考えたい。意地でもハナを取り切りたいビアンフェの他全体として前々の意識が高くなりそうな構成で、ハイペースを前受けする適性が高い馬が1,2頭抜け出す以外は差し馬が上位で入線しそう。前傾のスプリント戦特有の展開や隊列の影響を大きく受けそうなので地力のみで食い込みそうなナムラクレアを軸にするのが良い選択なのはわかっているが、◎の馬を買いたくなっちゃったのでこれで。

単勝と◎-○ワイド。

 

◎シゲルピンクルビー

先行馬の中で馬群を割って抜け出してくる競馬を経験している点が大きい。他の同型(キルロード,ヴェントヴォーチェ,ジュビリーヘッド)はキルロードは時計面の不安、残り2頭は過去レースの内容からメンバーレベルが上がった今回競りかけられて脆さが出そうなのでこの馬を一番上に取った。

○ナムラクレア

ハイペースの短距離戦では中団以降の位置取りになっており、今回も後ろからの競馬になりそう。軽斤量に加えて力も違うので着実に差し込んでくるはずだが、前の馬がどれだけ粘ってくるか。

2番人気ヴェントヴォーチェ

揉まれる競馬では伸びを欠いている印象で、先行馬群が密集する今回は負けパターンに嵌まることが想定される。

3番人気ビアンフェ

突き放して逃げる競馬での粘り込みが目立つが、この馬も競りかけられて脆いタイプ。前の意識が高くなるこの舞台ではすぐ捕まりそうで信頼に値しない。

 

反省

1着 ○ナムラクレア

もちろん斤量の恩恵もあったとは思うが、3F32.8秒のオーバーペースを前から追走し、コーナーでも他の馬がガシガシ押す中でほぼ馬なりで回って突き抜ける王者の競馬。このラップのテンを出せるのも知らなかったしもう2段くらい後ろになると思っていたのでほとんど想像の範囲外で走られた。過去の競馬は桜花賞に向けての教育も含まれていて、距離が長いマイル戦は能力だけで結果を出してきたと考えれば本来の適性距離であろう1200m戦でこのパフォーマンスもするのも納得。相手は小粒だったが展開としてはは決して恵まれておらず、着差を見てもG1通用レベルと考えて良さそう。

2着 ジュビリーヘッド

先行馬群を見る形で勝ち馬の後ろにつけており、内側はひたすらゴチャついて不利を受けている馬ばかりなので最も展開に恵まれたと言える。レース適性が高かったのは間違いないとして、単勝オッズも体感15倍前後くらいが妥当に思えるので単純にオッズが美味しい存在ではあった。

3着 タイセイアベニール

鮫島克駿騎手がたまにやる穴馬でのイン突きで穴を開けてくるパターンで、綺麗に前が空いて突っ込んできた。リステッドでも堅実に走ってくる馬であり、前崩れの展開を3着なら能力的にありえる着順。予想する側も(恐らく騎手も)前に意識が寄っていく中で差し馬の台頭まで考慮出来ていたので予想の解像度を上げていくなら目を向けるべき馬ではあったが、展開が嵌まって3着は上限に近い所でもあると思うので今回の雑な買い目では手が出ない。

4着 レイハリア

直近2戦が負けすぎで競走馬として機能しているか不明なので見送ったが、連勝時に近いパフォーマンスを出してきた。揉まれると弱い馬らしく2度の大敗があるように信頼度は低いが、今回も外から競りかけていって前で残る強いなど走る時は走るタイプで力はあるので今後も注意が必要。

10着 ◎シゲルピンクルビー

スタート後もコーナーでも追われ続けて追走に手いっぱいという内容だった。本質的にハイラップのスプリント戦に着いていけない馬だったのだろう。中団からの競馬ならもう少しパフォーマンスは上げていたはずだが、前走結果を出したコンビがこの競馬を選択するのは妥当なところ。

 

キルロードの蛇行などもあり内側を選んだ馬はほぼ全滅、外はコーナーで膨らみ過ぎて物理的に無理など展開の影響を大きく受けたレースで、出走馬の評価は着順や着差に囚われず競馬の内容で考えていきたい。

ハイペース前受け組のうち誰が来るかわからないので、着内の確率が最も高いナムラクレアからシゲルピンクルビー、キルロード、ジュビリーヘッド、ヴェントヴォーチェあたりに流すのが予想の方針や買い方としては良さそう。結果的に前からになったナムラクレアは後ろからでも着内は外さないという予想だった。

 

エプソムカップ 東京1800m芝 晴・重

予想

ジャスティンカフェ 4着 1人気

○ザダル 6着 3人気

 

開催の進んだ外差し馬場で地力が反映されやすいレースになると考えて能力が高い外枠の差し馬2頭を素直に信用する形。昼過ぎにゲリラ豪雨に見舞われて重馬場発表となったが、東京は回復が速いのと馬場の真ん中から乾くため差し馬にはあまり関係ないと考えて予想据え置き。買い目は◎,○の単勝馬連ワイド。

 

ジャスティンカフェ

実戦で溜める競馬を教えることに徹してきたこと、追い切りを折り合いに重点を置いていることから距離延長に対応可能。前走が馬場に恵まれて派手な勝ち方をしてしまったので能力以上に人気をしているのは嫌だが、強いものは強いので。

○ザダル

3勝クラス上がりの馬達に立ちはだかる実績馬の立場。相手が実はたいしたことない場合はこの馬が勝つ。

2番人気ダーリントンホール

切れない馬で1800mもやや長く、東京1800mに向いているように思えない。同舞台の共同通信杯は非常にレベルが低かったので評価に値せず、買いたい要素が特にない。

 

反省

馬場の影響が大きかった。実質的に使える馬場の範囲が非常に狭く、コース選択の権利がある前の馬が圧倒的に有利なレースだった。

3コーナーの入り。馬群は内側を避けて通っている。

赤丸ノースブリッジ、青丸ガロアクリーク、緑丸ダーリントンホール。

直線の入り。バーチャル内ラチが黒線の位置に存在していてFコース開催くらいになっている。先行馬が実質的にロスなく直線に持ち出しているのに対して、外側のザダルは大きく外に振られ、ジャスティンカフェは馬場の悪い内側を走らされている。

 

1着 ノースブリッジ

逃げ馬に付き合わずに3番手からレースを支配出来たことと特殊馬場の影響が大きかった。展開利は見込めるが嵌まったところでどうか、くらいの評価だったので4番人気7.3倍ではちょっと手の出しようがない。どれだけ展開が良くてもこのメンバーを弱くて1着な事はないはずなので過小評価していたんだと思う。

2着 ガロアクリーク

展開利はそこまで受けていないはず。多分良馬場でもやれていて、馬場や展開に関係なく一番着内率が高い馬だったと思う。パワータイプで上がりが使えない馬の認識だったので直線切れ勝負の東京1800mで軽視したが、スロー条件ならちゃんと上がりが使えているのを認識できていなかった。単純に実績から見える能力で言えば一番高いし、この馬に対抗以上の印を打てなかった時点でこのレースは負け。

3着 ダーリントンホール

位置を取れる馬だったので今回の条件において絶大なアドバンテージがあった。この条件且つルメールじゃなければ着外だったと思うので軽視したことについて反省はない。

4着 ◎ジャスティンカフェ

ゴールドシップでもなければ無理。ポジション取れない馬の運命と言えばそう。湘南Sでも最後は左手前に替えて少し止まっているように使える足が一瞬しかないタイプなので、このレベルで勝ち切るには馬群を呑み込めるような展開の助けが必要なのかもしれない。馬群の長さと更に大きく離れての位置取りと進路の選択肢がなかったことなどほぼ全てが誤算だった。

6着 ○ザダル

進路取りと直線で不利を受けながら2着のガロアクリークと同じ上がりを使えているので能力的には足りている。馬群が外に膨らんで進路をカットされたこと、高速馬場歓迎のタイプなのに馬場が渋って能力差が縮んでしまったで着順を落としただけ。

 

このレースは特殊過ぎるのでノーカウント。少頭数の特殊馬場ではこういうことが起こるということだけ覚えておく。ガロアクリークに印を打てなかったのは反省。

6/4,5の重賞振り返り

6/4

鳴尾記念 中京2000m芝 晴・良

予想

◎ヴェルトライゼンデ 1着 2人気

○ギベオン 4着 7人気

▲ジェラルディーナ 2着 4人気

 

少頭数の別定戦で斤量差なし、強い馬を素直に上位に取りたい。Bコース替わりではあるが、実際にはキングオブドラゴンとショウナンバルディのハナ争いでミドル程度まで流れてロングスパート戦になり脚質差が生まれないと判断して差し馬でも割り引かずに順当に評価をつけた。

買い目は◎,○の単勝と印のワイドBOX。

 

◎ヴェルトライゼンデ

実績と戦ってきた相手が違う。状態は鍵になるが追い切りとパドックを見ると長期休養明け初戦でも力を発揮できそうで、内枠を引けたのも強調ポイント。

○ギベオン

金鯱賞の5着が強い内容で、前で粘る競馬でしぶとい馬。追い切りも良く動けており、前が有利になるような展開になれば勝ちまで見える。

▲ジェラルディーナ

京都記念4着の内容で足りる。追い切りで併せ馬が出来る程度には気性が成長していて、折り合いの面で新境地を見せてくれるはず。外を通っての追い込みになる分で頭までは難しいと考えてこの評価。

 

反省

1着 ◎ヴェルトライゼンデ

絶好枠から地力勝負の展開となったので流石に勝ってほしかったところ。長期離脱や低迷している同期が多く影が薄くなっている5歳世代の星として引退まで頑張ってほしい。

2着 ▲ジェラルディーナ

内を通った馬が有利なレースにおいて4コーナーでかなり外に振られていて、距離ロスを考慮すると最も強い競馬をしたと言える。重賞を取れずに終わる馬ではないはずだが、賞金を順調に積めていないのもあって適鞍が少なさそうで辛い。

3着 サンレイポケット

中京では結果を残せていない馬。地力上位であることは認めつつも、立ち回りの器用さも醒めるような決め手も持っていないので総合力が問われるようなレースで足りるかどうかを人気とも相談しながら考えていく感じで良いと思う。内枠で溜めつつ勝ち馬の後ろを通るだけの楽な進路取りが出来ていたのも事実だが、今回上がり最速タイの足で突っ込んできたのには驚かされた。

4着 ○ギベオン

隊列がかなり短かったのと後ろの馬の決め手がちょっと強すぎで、格上の馬に格上の動きをされての着順。先行組3頭の中でこの馬を一番上に置けたのは良かったし、コーナーからピッチが上がる残り4F戦のロングスパートで前の馬がやや苦しいはずな中で最後まで粘ったのは能力の高さの証明。

 

そこまでイン前有利の展開にならないという読みが当たって素直に強い馬から評価出来たのが良かった。京都新聞杯での反省が活きてトラックバイアスの決めつけから一旦冷静になれた。

買い目は4,5,7の先行組のワイドが異常に売れている分で少頭数の人気馬でもそれなりの配当がついていたのでこれで良かったと思う。

 

6/5

安田記念 東京1600m芝 曇・良

予想

◎ファインルージュ 5着 3人気

○ソングライン 1着 4人気

▲ソウルラッシュ 13着 6人気

△レシステンシア 11着 9人気

 

マイル路線は去年からメンバーレベルが下がりシュネルマイスターと4歳牝馬組が上位争いをしている認識で、このレースはソダシより強い馬が何頭いるのか、VMよりレベルが高いのかという話が予想の軸。レシステンシアが外枠に入ったことでホウオウアマゾンがハナを取り切る形になりそう。この2頭は上がりがかかる競馬での粘り込みが得意なタイプなのである程度速いラップは刻むべきではあるが、どちらも消極的に乗りそうでペースが緩む可能性もあって展開読みが不可能。例年フルゲートの安田記念では序盤からタイトな流れになっているので一応VMかそれより少し速いくらいのミドルバランスで想定することにする。馬場はこの日の7頭立て9Rで単勝3桁倍の2頭を除く5頭が全て露骨に内を避けて走っていたので外有利らしい。

買い目は印のワイドBOXと▲ソウルラッシュの単勝

 

◎ファインルージュ

高い能力と展開不問の器用さがあり2000m以下のレースは全て馬券内の安定感。乗り込みの開始が遅く調教も緩いのと鞍上も急遽決まったようで臨戦過程に大きな疑問符はつくが、映像を見る限りは力を出せる状態にあるように見えるし木村厩舎はこれくらいの調整で結果を出してきているので信じることにした。

○ソングライン

力が足りる中ではこのレースに向けての調整が最もうまくいっている馬。フラットな条件ではファインルージュに力が劣ると考えていて、調整の順調さと外枠を引けた加点で逆転出来るか。

▲ソウルラッシュ

マイラーズCの記事で書いた通り、見えない適性を超えて狙いたくなる魅力があるので欲望に従った。最強の可能性を信じている。

△レシステンシア

2-3歳時にハイペースを前で粘るレースで結果を残しているので、VMよりもペースが引き締まる今回の条件は好転すると見ている。G1の明け3戦目で陣営も高松宮>VM>安田の順で力を入れていそうなところは気になるが、香港スプリント時にスミヨン騎手が1400m以上の方が良くなると発言したのを全面的に信用している。

1番人気イルーシヴパンサー

出足が遅くこの馬の持ち味を活かすなら東京新聞杯と同じ最後方待機を選択してくるだろうが、18頭立ての今回も展開が恵まれた前走と同じ戦法が嵌まるとは考えづらい。特にファインルージュには斤量と展開面で不利があり、当時の勝負度合いも考えると本当に力が上回っているのかすら大きく疑問。

2番人気シュネルマイスター

状態が整わずに敗戦した海外帰り初戦で調整も順調に行っていないところを見ると手を出しづらい。当日のパドックまで見ると走れる状態になっているようには思えたが、既に印をつけた馬を買いたくなってしまっていたので買い目に入れられなかった。

 

反省

勝ち時計1:32.3、34.7-33.6の中間ラップ12.0-12.0で超スロー3ハロン戦という類を見ない安田記念だった。他の条件戦を見てもこの日がそんなに時計のかかる馬場条件だったとは思えないし、どうしてこんなに極端な内容になったのかよくわからない。1-17着までが1.0秒差の大接戦を馬場の良い外を通った瞬発力型の馬が恵まれた形で、内側は前が詰まるなど何らかの不利を受けている馬が多く、細かい着順についてはあまり深く考えても仕方ないかなと思ってしまう。レースレベルもお察し。

 

1着 ○ソングライン

勝ち切るには展開の助けがいる馬の認識で、外差し有利なレースでその通りの戦法が取れたことと他の有力馬を状態面で上回っていたことが大きいはず。展開に恵まれていたし、2着馬にも不利があった。

2着 シュネルマイスター

当日の気配から馬券内率は相当高そうだったので△レシステンシアを下げるなどして買っておくべきだった。1,3着馬に比べて満足に追えていないのに内側からクビ差まで迫っていてかなり強い。

3着 サリオス

ここ1年半くらいの負けは全て展開不利か適性外で言い訳できる内容で、香港マイルの好走から安田記念への適性自体は高いとは思っていた。状態はVM組と大差ないくらいに整っていなかったはずで、地力は掲示板程度にはあった上で他の馬がレース中に何かしらの減点材料がある中でこの馬は有利な外枠から何の不利もなく全開に追えたことによる結果だと見ている。妥当なオッズだから3連系ならギリギリ抑えたほうが良い寄りかも。

5着 ◎ファインルージュ

ダノンザキッドに蓋をされて直線で外に出せず、そのまま内によれ続けるダノンザキッドに押し込まれて伸びない内を走らされた。木村哲也調教師はタフ馬場は不得意だとVMの時に言っていたので、道中ずっと荒れた内側を走らされることを考えても今日の条件なら内寄りの枠に入った時点で若干割り引く必要があったらしい。難しい。

13着 ▲ソウルラッシュ

前詰まりすぎ。追い出しのタイミングで横の位置がソングラインとシュネルマイスターの間くらいの位置だったことと鞭が入った時の一瞬の加速を見るとスムーズなら着内があり得たように映る。走れていたとしてそもそもレース自体の時計が出ていないので高速決着に対応できるかは今回もわからず終い。なんなんだ。

16着 △レシステンシア

もっと持続的に足を使うタフな競馬でこそ強さが出るはずで、こういうギアチェンジが必要な展開は得意としていない。並ばれると脆いところは昔からあると思う。

 

強い馬が万全の状態で挑めていない様子だったので出走馬の順位付けが全然進まなくて予想がまとまらなかった。最も強い競馬をしたシュネルマイスターを買えていないのも負けだし、もう少し総合力が問われる前提で予想してるのも負け。
G1だから買ったけど、本気で収支取りに行くならこういうのは本当はパスしたほうがいいだろうなと思う。購入押すときも全然乗り気じゃなかった。

5/28,29の重賞振り返り

5/28

・葵ステークス 中京1200m芝 晴・良

予想

◎シゲルファンノユメ 6着 5人気

 

今年からG3に昇格したレース。気性的に長い距離を使えないようなスプリント志向が強い馬が揃う。逃げ経験のある馬ばかりで、ペースもファルコンSのような超前傾ラップを想定。前半3F33秒台の1200m戦を追走して結果を残したことがある馬を中心視する。対象はトップキャスト、シゲルファンノユメ、ウインマーベル、カイカノキセキ、ブレスレスリー、ニシノレバンテ。

馬場が差し有利なのと先行勢はポジション次第になって誰が抜け出してくるか見極めるのが無理ゲーなので、外差しを選ぶことが確実なシゲルファンノユメの複勝一点張り。

 

◎シゲルファンノユメ

ポジションを取れず最後方からになってしまうのが弱点。末脚は確かなものがあるので、今の外伸び馬場なら外へ出すのがスムーズなら直線だけで届くと見ている。馬群の長さと鞍上の捌き次第。

 

反省

1着 ウインマーベル

1頭だけ57㎏を背負いこのペースを先行しながら突き抜けて快勝と、ここは力が違う内容だった。ファルコンSも直線で挟まれる不利がなければ好走出来ていたのではないだろうか。斤量とオッズなりの能力だと思っていて強さを見抜けなかった。

6着 ◎シゲルファンノユメ

先行馬群から後ろに3頭いて、更に離れてその後ろという位置からでは流石に前と距離がありすぎる。17頭立てでこの競馬はちょっと無理。一頭だけ違う上がりを使っていて能力は通用するレベルにあったが、この不器用さでは狙いどころが限られてしまう。

 

2着以下は3歳オープンの標準レベルに見えてレース後になっても能力比較が難しい。コーナーを馬なりで回って前から4着に粘ったウインモナークは評価したい。

モチベーションの上がらないレースで予想も買い方も投げやりになった。賭けた分がなくなったのが悲しいだけで真面目に反省する気も起きない。

 

 

5/29

東京優駿日本ダービー) 東京2400m芝 晴・良

予想

◎ドウデュース 1着 3人気

○イクイノックス 2着 2人気

▲ジオグリフ 7着 4人気

△ダノンベルーガ 4着 1人気

プラダリア 5着 5人気

 

高速馬場で地力が問われるレース。クラシック組にとっては未知の距離、気温や大観衆の目の前となるスタンド前発走など3歳馬にとっては懸念点が多いため、競走馬として総合的に完成度が高く精神面で崩れにくそうな馬から評価をつけた。イクイノックス、ジオグリフはパドック時点まで同列か逆くらいの評価だった。

買い目は◎単勝、◎-○▲馬連、◎-○▲-印の3連複。

 

◎ドウデュース

メンタル面で最も信頼を置ける点が決め手。皐月賞で最も強い競馬をしたのはダノンベルーガではなくこの馬であり、能力でも当然1,2を争う存在。皐月賞はゴール後も伸び続けていたことと、折り合いが完璧なので距離は全く不安に思わない。枠順も上位馬の中では競馬がしやすい場所に入っていて順当なら勝ち負け必至。弥生→皐月→ダービーはマカヒキワグネリアンも通った友道厩舎の黄金ローテであり、鞍上もここを最大目標にした騎乗を続けてきているので当然ここもメイチ。

○イクイノックス

前走はちぐはぐな競馬になりながらの2着であり下位評価の馬には能力面でやや上回っている。大外枠で折り合いを欠いて最後に甘くなった皐月賞からまた大外に入ってしまい、今回も折り合えるかが最大の焦点になる。パドックの気配から十分にリラックスできており戦える状態にあると判断して2番手評価に。

▲ジオグリフ

皐月賞は神騎乗だったとはいえ圧勝と言える内容で能力面から軽視できない。前走完璧に乗った福永騎手の継続騎乗なのは心強いが、レース前では折り合いやゲートへの消極コメントを出している点は気になる。パドック時点から物見が多く、落ち着いてレースに臨めるか。

△ダノンベルーガ

共同通信杯はジオグリフとの勝負度合い、斤量、スムーズさで差があり、内容を過剰に評価することはできない。ピッチ走法寄りの馬で道悪は苦にしない馬だと思っているので皐月賞もほとんど着順通りの評価をしている。左右のトモのバランスの不安、予定外に皐月賞を使ったこと、追い切りを攻め過ぎている点とずっと在厩で緊張が続いている点からメンタル面にも不安が大きい。案の定返し馬での入れ込みや発汗が目立っていた。

プラダリア

皐月賞組とは全く勝負付け出来ていないが、青葉賞は珍しく中盤で大きく緩まない実戦的なラップで進み、3コーナーでは自分から動いて長いスパートに入り最後まで伸び続ける強い内容で、時計面とレース内容から十分に通用しうると判断。皐月賞組が全員2桁馬番を引く中で内枠から先行してロングスパートでの粘り込みが出来るので立ち回りで優位に立てそう。

 

反省

1着 ◎ドウデュース

メンタルの強さとダービーを目標にした臨戦過程が合わさって快勝。欠点が見つからず、やはり馬の総合的な完成度で世代の一つ上を行っていた。これだけの馬を正しく評価出来たことを嬉しく思う。

2着 ○イクイノックス

3着以下には力の差を見せつけ、勝ちにほぼ等しい内容。皐月賞は壁を作れず見苦しい内容だったせいか後方待機で工夫してきたが、他の有力馬に目標にされない位置で競馬が出来た反面位置取りの分で前に届かず、勝ち馬との自由度の差が出た形。4コーナーで前の馬群に追いついたところでは外ではなく内を選択し距離ロスを抑えて直線に入るという並みのジョッキーには出来ない捌きで迫っていて凄かった。皐月賞の時に感じた距離不安は折り合いによるものだったらしく、しっかり2400mをこなしてきた。手前替えも素早く最後は一完歩ごとに差を詰めていて、控える競馬の方が持ち味が出そう。

3着 アスクビクターモア

プラダリアを評価するなら同じ内枠から同じ立ち回りが出来るこっちを買わないのはおかしい。能力比較が出来ていない、勝負付けが済んでいない未知の魅力にとらわれた人間。切れない代わりに持続的に足を使えるのが良い所で、途中で極端に緩まず上がり勝負にならなかったのが味方した。前の馬にとってはかなりタフなレースだったはずなので更に距離が伸びても良さそうに見える強い内容だった。

4着 △ダノンベルーガ

レース前から入れ込んでいて、追い切りの時から感じた不安の通り当日のテンションが難しくなっていたのが最後の伸びに影響していたと思う。そうでもなくとも右トモの不安というハンデがあり、直線を右手前に頼って駆け抜けないといけないのはこのレベルになると影響が大きいはず。

5着 △プラダリア

青葉賞のロングスパートを評価しての印だったが、アスクビクターモアに完敗。長く良い足を使えて前からの粘り込みでワンチャンスあるという評価は悪くなかったと思うが、思ったよりペースが流れたのと単純に力が足りていなかった。

7着 ▲ジオグリフ

パドック時に感じた不安の通りか、前走からは考えられないほど折り合いを欠いていて皐月賞がたまたま上手くいっただけに思えるほどだった。今後ジオグリフを強く狙う時はパドック-返し馬まで注意深く観察して決めたい。皐月賞の手応えから2400mも持つように思えたが、今回は折り合いが悪すぎて自爆したので適性が掴めなかった。

 

身体能力以外を含めた完成度という視点で予想を組み立て、実際にレース運びにおける精神面の強さで明暗が分かれる結果となって良かった。嵌まった時の爆発力の魅力に引っ張られなかったのは予想力の成長を感じる。

◎→○の決着なのにまた禁止したはずの3連複で破壊された。禁止。

 

 

目黒記念 東京2500m 晴・良

予想

アリストテレス 17着 5人気

 

ダービーの裏開催のため事前予想一切なし。ダービー終わって新潟12R、中京12Rをやった後の10分だけで決めた。パラダイスリーフ、バジオウ、マカオンドールが買わなくていい謎人気の馬のため能力に対してオッズがついているこの馬の複勝1点だけ握って観戦。

 

反省

1着 ボッケリーニ

同じく57.5㎏を背負って前を捉えられなかった中日新聞杯が不満な内容で、斤量を背負ったハンデ戦では最後の一伸びを欠いている印象で積極的に手を出せず。ハンデ重賞で57.5㎏を背負って勝ち切った価値は大きく、充実を感じさせる一戦だった。宝塚記念で投票しているのでこの馬に勝ってほしい気持ちはあった。これを読んでいる人も投票してください。

17着 ◎アリストテレス

馬が前進気勢を失っており全く競馬に参加していない。枯れた馬に認定します。

 

予想をほぼしていないため反省する気が起きない。ちゃんと考えていたらボッケリーニとマイネルウィルトスは買ってる可能性がある。

5/21,22の重賞振り返りはお休みします

週初めに書けなかったので、やる気があったら来週以降で時間ある時に書き足して更新します。

 

5/21

平安ステークス 中京1900mダート 曇・良

予想

◎テーオーケインズ 1着 1人気

○オーヴェルニュ 6着 2人気

▲スワーヴアラミス 5着 6人気

 

力が違いすぎる本命馬と、やる気のない相手選び。◎-○,▲馬連、ワイド、三連複。

 

反省

○オーヴェルニュ

砂を被るとダメらしい。自分が知る限りそのような内容の過去レースは見ていないし、中京での安定した実績からキックバックに不安があるとは思いもしなかった。消去法的な感じでこの馬を対抗に選んだが、5.3倍の2番人気ほどの信頼度があったわけではない。

▲スワーヴアラミス

情のスワーヴアラミス。同型ならメイショウハリオに上がりの鋭さで劣っていて、完全に情だけ。

 

相手選びが適当すぎるし当てる気がない予想だった。

能力差がありすぎてテーオーケインズ頭固定以外の馬券必要なし。単勝1.8倍もつくならこれを買え。

 

 

5/22

優駿牝馬オークス) 東京2400m芝 晴・良

予想

◎サークルオブライフ 12着 1人気

○スターズオンアース 1着 3人気

☆パーソナルハイ 16着 13人気

 

上位2頭に逆らう気が起きないレース。5番人気以下の馬とはそもそもの能力値が違いすぎる。◎単勝、◎-○,☆ワイド。

 

☆パーソナルハイ

2000mを3回も走った経験があり、無理にフローラSを使ってきたことからも2歳時からオークスを強く意識している印象。ゆったりしたペースで足を溜めたい馬が多い一方で、距離に自信のありそうなこの馬が単騎自分のペースで行ければフローラS以上の内容になる可能性もある。そうでもなかったらまず凡走するので保険の印。

2番人気アートハウス

能力的に足りる可能性はあるものの押し上げられ方が謎すぎて絶対に買いたくない。今回は忘れな草賞の1000m通過61.6秒のような生易しいレースにはならないし、タイトな流れで崩れたエリカ賞の内容が気になる。NHKマイルCのインダストリアもそうだけど、実績がないのに期待だけで異常に人気している馬は嫌いがち。

4番人気ナミュール

今回は中5週で放牧期間もチューリップ賞-桜花賞よりも長く、立て直しが効いている可能性はある。上位2頭が手堅いのに対してこの馬はガチャ要素が強く、この人気では手を出しづらい。調教も馬に気を使っているのか僚馬のスタニングローズに比べて緩くて状態が読めない。

 

反省

ニシノラブウインクが逃げて、1000m通過1:00.6から4コーナーの出口までラップが加速し続ける過酷なレース。折り合いで距離を誤魔化す必要のある馬はこの展開では足が溜まらないし、上位に来た馬は距離適性の高いタフな馬と考えていいと思う。持続的な追走能力から終いの足まで求められる大変な内容で、勝った馬の強さが際立つ。

 

5/14,15の重賞振り返り

5/14

京王杯スプリングカップ 東京1400m芝 曇・良

予想

◎メイケイエール 1着 1人気

○スカイグルーヴ 2着 2人気

紐 1,3,7,11

 

雨予報も昼には止んでいて、ある程度時計の出る馬場にまで回復している。Bコース替わり初日で前が止まりにくい馬場条件、ペースが速くなりそうな根拠もなく去年同様に先行有利で後方勢は厳しめになりそう。買い目は◎単勝、印2頭軸の3連複、◎から馬単

 

◎メイケイエール

追い切りではいつも以上に折り合いの怪しさを見せており、キーンランドCのこともあるので出来れば対抗以下に落として嫌おうか悩んだ。ここを使った後は秋まで休養するらしくメイチで来れることと、馬具を整えてからはある程度競馬を覚えているようにも思うし、ここでは能力が違いすぎるので単勝3倍もつくならと結局本命にした。この日の池添Jが馬場を読めていそうなのも良かった。

○スカイグルーヴ

1400mを使って安定しているし、ここを目標に使ってきているのが好感が持てる。競馬上手な馬が内枠を引いてロスを抑えて運べそう。京都牝馬Sでスピード決着に対応済みで、コース替わり初週の馬場も良さそう。追い切りは特別良くは見えなかったが、能力が足りていない馬よりは信用できる。

3番人気シャインガーネット

前走は多少前が詰まったとはいえ内枠からほぼ完璧な進路取りが出来ていて評価が上がるものではないし、そこまで能力が高い馬ではない。去年のこのレースのように最後方から末脚を伸ばす競馬では圏内も怪しい。

 

反省

前残りで予想したら前が総崩れ。去年が極端な前残りだっただけで実は過去も普通に差しが決まっていたので、特に前有利なこともなかった様子。

1着 ◎メイケイエール

案の定折り合いを欠くも、昔なら制御できず先頭に立って失速する競馬をしていたのでこれでも成長したほう。マイル路線は気性が成長しないと無理だろうし、スプリントG1で強いメイケイエールを楽しみにしています。

2着 ○スカイグルーヴ

今回もしっかりと上がりを使って好走。これくらいのメンバーレベルのG2なら十分にチャンスのある一頭で、今回は勝ち馬が強かった。

3着 タイムトゥヘヴン

前崩れの展開でしか来ない馬で、今回は前崩れになった。今回は内側が伸びる中で外を通って距離ロスを被りながらの3着食い込みと、地力の高さを見せてくる評価するべき内容だった。位置を取れない割に特別切れる馬じゃないのでよくわからなかったのと、後方勢の評価が低かったので買えなかった。

 

能力が高い2頭が居たから展開予想関係なく当てることが出来たが、前残り想定ならラウダシオンは入れた方が良かった。紐を高配当狙いにしすぎて予想の質が下がっている。

 

5/15

ヴィクトリアマイル 東京1600m芝 曇・良

予想

◎ファインルージュ 2着 3人気

○ソダシ 1着 4人気

▲アンドヴァラナウト 15着 7人気

紐 1,2,3,8,13,16

 

ヴィクトリアマイルはBコース初週の開催で、後傾ラップで先行馬が有利なことが多いレース。Aコース最終週で差し有利なNHKマイルCとはかなり傾向が異なるので注意が必要。

ローザノワールが逃げ宣言をしているものの、レシステンシアとの都合からラップバランスが読みづらい。レシステンシアは前傾ラップで常に結果を出してきている馬であり、極端に序盤のペースが落ちると切れ負けしかねないのである程度速い流れにしたいはず。常識的には序盤のペースは落とすべきだが、横山武史騎手なら積極的に出していく強気な競馬を選択する可能性も十分にあると思い、展開の決め打ちはなし。

馬場は最内から3頭分くらい空けたところが伸びており、進路を選べる先頭集団と外に膨れ過ぎない中団の馬がこの位置を走れそう。最内があまり伸びておらず、直線で馬場の良い位置を取れない後方勢には厳しい。

印は前目につけられて展開を問わずに好走出来る根拠のある2頭が中心。買い方は◎の単勝、印のワイドBOX、◎-○▲から適当に流した3連複。

 

◎ファインルージュ

4歳牝馬最強格。明らかな叩きで55㎏を背負って好走した東京新聞杯の評価が高い。好位から堅実に足を使える馬で、展開を問わず走れる点が最大の強み。

○ソダシ

走ったら最強。枠の並びと馬場がこの馬に勝てと言っている。阪神JF桜花賞と前後半のバランスが違う2走を制しており、更に高速決着に強いのも良い。やる気をなくして突然レースをやめることがあるので信用しきれない面はあるが、芝マイルなら傷なしでちゃんと走れば勝ち負け可能、東京が阪神よりスタミナを要するとはいえ1600mなら頑張ってくれそうでちゃんと走る確率は高いと思う。

▲アンドヴァラナウト

いつも立ち回りで能力以上に結果を出してくる馬。ピッチ走法で東京の直線は長そうで能力的にはやや見劣りするも、馬場読みと立ち回りが上手い鞍上とのコンビで何とか。

1番人気レイパパレ

G1レベルでのマイル実績がなく、高速ラップに対応できる保証がない。今年のマイル路線の4歳牝馬はかなりレベルが高く、スペシャリストが揃ったこの舞台でどこまで食らいつけるか。

2番人気ソングライン

後傾バランスとなった関屋記念では3着となっており、好走にはある程度展開の助けが必要。レシステンシアの出方次第でこの馬の着順が左右される印象。

 

反省

レシステンシアが簡単に先頭を譲ってローザノワールが単騎自分のペースで行ける形でレースラップは34.7-34.2、隊列が縦に伸びながら中盤で11.6-11.7と緩んでおり前が残って当然の内容だった。レシステンシアの動向が読み切れなかったので想定とはズレた。

上がり34秒台しか使えていない前の2頭が3,4着で中団の馬は33秒台前半を使っているのに圏内に全く絡めていないあたり、隊列が長すぎる謎レースだったと思う。

1着 ○ソダシ

ちゃんと走れば勝てる。走ると思ってたし、もっと信じればよかった。

2着 ◎ファインルージュ

直線で不利がありながらも2着にまで来たあたりやはり強い。上がり3Fも躓いて一度減速しながらの33.4秒と、課題だった瞬発力勝負に対応してきた点も更に今後の評価を上げられる点。桜花賞での力関係を覆せないままだったが、4歳牝馬の上位2頭がそのまま1,2番目に強かった。

3着 レシステンシア

無印。スローから上がり勝負のバランスなら後続の末脚が勝って飲まれると思っていたが、実際はローザノワールがハナ差で残るほどの前残りレースになって予想が外れた。元々の前残り寄りの予想のままなら4着馬と併せて紐に入れておくべきだった。

15着 ▲アンドヴァラナウト

末脚が切れる馬ではないので、序盤でポジションを取れず終わった。ファインルージュの前、レイパパレの後ろくらいを取ってくるイメージだった。外枠な時点でやや厳しかったしメンバーとマイル能力を比較してもあまり好走するビジョンは見えなかったかも。

 

ソダシを信用するかが中途半端になったので買い方も中途半端になってしまった。3連複の相手選びとしては、展開決め打ちをしないなら最後方組以外の全部にチャンスがあるのでもっと幅広く取ったほうが良い。ワイドと3連複で概ね当たり方が被っているのでどちらかで良かった。3連複を買うなら馬連を買ったほうがバランスは良さそう。もしくは両方の券種を持つ。

 

3連複がある程度人気していて信頼度の高くない馬を全切りする傾向があって中々当たらない。下手な穴馬予想してる人が買う馬みたいな奴ばっかり選んでる感じ。本線で当たっているのに3連複を外しているせいで配当がしょぼくなっているのが悲しいので、3列目全通り以外は暫く禁止しようかな。

↑元々こう言ってたのにうまぶって買い方絞ったせいでハナ差で1700倍の馬券を逃しかけた人。

 

 

5/7,8の重賞振り返り

京都新聞杯 中京2200m芝 晴・良

予想

◎メイショウラナキラ 9着 4人気

○ボルドグフーシュ 3着 5人気

ヴェローナシチー 2着 7人気

△ポッドボレット 12着 2人気

 

中京の開幕週で超高速馬場でイン前ガン有利と思いきや、ある程度差しも決まっている模様。展開は1000m通過60秒台のややスローでやや前残りと予想、高速馬場適性がありそうな馬を選択。買い目は◎○-印のワイドフォーメーション5点と悩んで展開決め打ちで◎の単複に変更。

 

◎メイショウラナキラ

前走の単騎逃げでのタイムが優秀。最内枠から今回も単騎で行けそうで、気分よくこの馬のリズムで行ければ押し切れる。

○ボルドグフーシュ

出し切れば勝てる程度には力がある。2走前の1勝クラスは中京で後ろから追って届かずで、今回も前有利と見ているので似た展開になる可能性がある。

ヴェローナシチー

3歳オープンレベルなら単純に上位で、リステッドの直近2走は展開利を受けられず歯がゆい結果が続いている。この馬より強い馬がそんなにたくさんいるメンバーには思えない。

△ポッドボレット

前残りの展開で有力な馬。メイショウラナキラとの比較では大外枠と高速馬場適性の面で割引。

1番人気ブラックブロッサム

持ち時計の壁は大きく、スピードを問われてどうか。スタミナは高そうで魅力的ではあるが過剰人気な感が否めない。

 

反省

1着 アスクワイルドモア

高速馬場への適性を見せ、インの後方でロスなく回る完璧な競馬で押し切った。2着馬とは立ち回りの差なので特段高い評価はつけなくて良い。もしハイペースの前潰れで予想をしていたらメイショウラナキラの逆で展開利が見込めるので印を打つべきではある。よくわからない馬で適当に軽視したら足元を掬われた感じ。

2着 ▲ヴェローナシチー

3コーナーから捲り気味に動いて直線の入りでもう先頭に立っており明らかに仕掛けが早かった。ここを勝てるだけの力はあったし、超ロングスパートで2着に粘っていることを高く評価したい。凡走するイメージはなかったのに展開が向かないと思って軽視してしまった。

3着 ○ボルドグフーシュ

いつも通りの最後方待機。4コーナーで大きく外に振られてスムーズさを欠いた分で届かなかったが、このコースの性質上仕方のないこと。立ち回りが不器用なので対抗以下は妥当な評価。

9着 ◎メイショウラナキラ

1000m通過58.2秒の異常な高速ラップになるのは聞いていない。当然前崩れになりこの馬も沈んだ。単純な能力で言うと一段見劣るのは確かで、展開利での加点を大きく見過ぎてしまった。

12着 △ポッドボレット

出遅れてポジションが取れず、超高速ラップを無理に前につけにいって自爆。決め手がなく立ち回りで有利を作っていく馬なのでゲートの時点で終わっていたし、どちらにしても今回の展開では厳しかった。

 

4着に勝ち馬とほぼ同じ内の進路を取ったリカンカブールが来ていることから、2,3着馬の強さが際立つレースだった。

展開読みが間違っていて外した形。強いと思っている馬が展開的に厳しそうで信用に値する馬が見つからず、押し出し式で本命を作ってしまったのが駄目だった。印の強弱を付けない、打ち方を変えるなどの柔軟さが欲しい。

買い方は力の足りない馬の展開利のみで1点に絞っているのが良くない。人気薄でオッズがたくさん付く穴ならともかく、今回はやや過剰人気気味の単勝1桁の馬。1点に絞るなら能力とオッズがかけ離れている▲ヴェローナシチーのような馬を選ぶべき。

 

 

5/8

この日は東京で現地。パドックを生で見られるのはとても良いが、馬場傾向などの情報面、オッズ確認や買い目の吟味では自宅の方が充実しているので予想の性質が少しズレる点にまだ慣れていない。あと歩いて移動が多くて慌ただしい。

 

新潟大賞典 新潟2000m芝 晴・良

予想

◎トーセングラン 11着 9人気

メインG1の裏開催のため10秒予想。オープン入りしたばかりの人気馬がいっぱいいるが、この馬も同等以上の能力を持っていると思う。ヤシャマルと悩んで面白さ重視でこっち。

 

反省

こんな適当なら買わないほうが良い。アンタレスSはもうちょっと真剣に考えてた。

 

 

NHKマイルカップ 東京1600m芝 晴・良

予想

◎プルパレイ 15着 8人気

○セリフォス 4着 1人気

▲ダノンスコーピオン 1着 4人気

マテンロウオリオン 2着 3人気

紐 2,7,11 

 

内外の差がなく外枠の差し馬でも十分届く馬場。スプリンター寄りの馬が多くペースは流れそうでやや差し有利だが、澱みのないラップのスピード決着に対応できるかが鍵で脚質よりラップ適性の方が大切。朝日杯FSを好走した馬は適性が高いと見ている。距離・ラップに適性が見られなかったり持ち時計を大きく縮めないといけない馬は軽視。買い目は◎の単勝、印の馬連と3連複フォーメーション。

 

◎プルパレイ

2走前から控える競馬を覚えて覚醒。1600mでは2歳コースレコードも持っていてスピード決着には強い。外枠と外差しが利きそうなレース展開も追い風で、出遅れも比較的痛くなく外を回しやすい位置を取れる枠に入った。タイセイディバインを物差しにすると十分通用するだけの力はあるはず。

○セリフォス

折り合いに不安があるが、掛かり通しだった朝日FSもダノンスコーピオンに先着しての2着と能力だけなら一枚上手。今年G1を乗り難しそうな馬のテン乗りで2連勝している鞍上への乗り替わりもプラスに捉える。前に行く赤枠の2頭を見てのインベタが出来そうで、上位馬の中で一番競馬しやすい枠に入っている。

▲ダノンスコーピオ

アーリントンCの内容がこのレースに必要な要素を満たしており、適性面で信用できる馬。大崩れせず好走してくると思うが、セリフォスと力関係が逆転しているか。

マテンロウオリオン

前走は大味な競馬で展開が悪く、敗戦を悲観する必要はない。後方一気の競馬をするには最内枠がかなり苦しいのと、朝日FS組との能力比較が難しく評価しきれない。この馬の持ち味を出すならわざと出遅れさせて最後方から外につけるなどのロスのある工夫が必要だし、この鞍上なら本当にそうしてきそう。

2番人気インダストリア

超スローから上がりだけのキャリアしかなくレース適性に不安が残る。相手関係も怪しく、実績とオッズが見合わない。素質だけでここもこなしてくるか。

 

反省

1着 ▲ダノンスコーピオ

鞍上のポジション取りセンスが抜群で、外枠からスッと好位につけてコーナーも無理のない位置で回ってきた。やや前傾ラップで序盤から持続的に足を使いながらも馬なりで直線に入って更に伸びる強い内容だった。自分の見立てではかなり好走する保証があったのでもっと高い印をつけるべきだった。

2着 △マテンロウオリオン

想定通り出遅れから最後方を追走。この馬場なら末脚だけで勝ち切る可能性があるくらいには追い込み能力がある馬だし、今回は展開が向くはずだったので鞍上のこの選択と結果は納得のもの。いくら展開が向きそうと言っても進路取りのスムーズさや展開に左右されやすい最後方を選択することまでわかっていてこの馬に厚く賭ける度胸がなかった。

3着 カワキタレブリー

無理。デイリー杯2歳Sは出走馬中唯一荒れていた内側を通って上がり最速に0.1秒差と末脚の片鱗を見せていた。シンザン記念は進路がなく前どん詰まり、直近2戦は適性外の先行する競馬でノーカウント。実はミドルペースの高速馬場を得意としていて、後方待機と進路取りがバッチリ嵌まってこのパフォーマンスを見せてきた。完全に弱い馬だと判断していたので差し脚が鋭いことや前傾ラップの高速馬場が得意なことなど何も見抜けなかった。

4着 ○セリフォス

馬群に入るとヒートアップしていて全然ダメ、直線もまともにハミを取ってくれず。折り合い面についてはジオグリフを上手く乗った福永ジョッキーならここも御してくるだろうと考えていた。馬場も内外差がないと思っていたが、後で1-10Rの芝レースを見るとなかなかの外差し有利だったよう。鞍上は勝てるように乗っていたのに馬場や折り合いなどが何も噛み合わなかった。希望的観測で高い評価をつけすぎた面はある。

15着 ◎プルパレイ

クロッカス以前とは別馬と判断して直近2戦だけで判断したら見立てが間違っていた。前傾・後傾どちらもこなしてきて万能、差す競馬を覚えてかなり力をつけてきたと思っての本命だったが、2,3着の馬と似たような進路取りをしたのに全く動けず、スタミナを要する東京1600mを持続ラップで終いまでという高い総合力を求められる展開は適性外だった様子。前後半どちらかに偏った1400mをこなしてきた実績は確かなので、ここで見切りを付けずこの馬が走れそうなレースは見極めていきたい。

 

34.1-34.9で馬場も完全に外差し有利だったので先行して押し切ったダノンスコーピオンは高く評価したい。マテンロウオリオン、カワキタレブリー、ジャングロは一番外を通ってよく伸びているので、道中は後方の外目で直線はこの位置を選べた馬が有利なレースだったと捉えて良さそう。

馬場読みはセリフォスを差し置いてプルパレイを本命にするくらいには外差し有利で考えていたのに、内枠から先行するバイアス不利なセリフォスを対抗位置から動かさなかったのは怪しい。ダノンスコーピオンの好走が見えているならせめて対抗をこっちにするくらいはできたはず。思考が止まっている。

馬連は▲△の縦目を抑えていなくて外してしまった。3連系はまだ経験が足りていないのもあるがこれは3列目が全通りじゃないと拾えないやつ。2,7,11は来ないと思っているのに荒れるケアで買っている枠だし、こんな中途半端なことをするなら全通りにするか紐なしで印馬のみで組むべき。買い方の引き出しが一つ増えたとして前向きに捉える。