2/12,13の重賞振り返り
・デイリー杯クイーンカップ 東京1600m芝 晴・良
予想
◎ベルクレスタ 3着 3人気
○スターズオンアース 2着 1人気
▲モカフラワー 8着 4人気
出走全馬が1勝のみ。重賞で既に力を示しているベルクレスタ、スターズオンアースを中心にその他の馬からこの2頭に匹敵する馬を探す組み立て方。展開は明確な逃げ馬がいないメンバー構成でスローからほとんど直線だけの競馬になる予想。未知の1勝馬が多すぎるので買い方は◎の複勝厚めと◎から印にワイド2点。
◎ベルクレスタはアルテミスSと同じ2番から。現状の3歳牝馬戦で最もレベルが高い阪神JFの6着とここで力上位なのは明らか。スロー濃厚なので内枠から先行する競馬もハマるはず。
○スターズオンアースは口向きが悪く気性に不安があるのと、今回と同一コースの赤松賞の走りが案外で決め脚にやや疑問があったので対抗まで。フェアリーSの内容が強烈で能力の高さは疑いようがない。
▲モカフラワーは赤松賞で上がり33.4を使ってスターズオンアースのクビ差に迫っていて、位置取り次第で逆転も可能と考えてこの位置。基本的には○がへぐった時の抑え。
2番人気プレサージュリフトは流石に新馬戦よりはタイムを縮めないといけないのと、実績馬がもう少し前の位置取りから似たような末脚を使えるはずなので最後方からでは届かないと思って様子見。
反省
◎ベルクレスタ(3着)はスタート後の2歩目が遅れてもたついているうちに外から馬が殺到して馬群の後ろまで閉じ込められてしまった。4コーナーで16番手の位置から上がり最速を使っての入着で、控える競馬も出来ることが見られたのは怪我の功名。この馬と1着馬だけスローペースを最後方から届かせていて強い内容だった。現状前に壁を作っての競馬が良いようなので極端な外枠じゃなければこれ以上のレベルでも検討してみたい。
○スターズオンアースは上手に立ち回って2着。先行する競馬が合っていて実力相応の結果を出せているが、直近3戦からは世代最上位の末脚が切れる馬にロスなく立ち回られると差し切られてしまう印象。横山武史ジョッキーはこの手の立ち回りが本当に上手い。
▲モカフラワー(8着)は新馬戦のように先行する競馬で、序盤の位置取りで足を使ってしまったか最後は苦しくなって伸びきれなかった。赤松賞のパフォーマンスと比べて今回は負けすぎに見えるが、存外強くないかもしれない。
1着プレサージュリフトは外枠からマークされずに気持ちよく走って差し切り。ここでは流石に強かったと思うがこの世代での圧倒的パワーを感じるほどではないし、まだ外枠から悠々と進める競馬しか経験していないのは気がかり。自分の評価としては今回買うのは人気に踊らされている感じだったので見送って良かった一頭。
本命が思った競馬をしなかったイレギュラーがあったが地力の高さで馬券に食い込んでくれた。上位3頭と4着以下で大きく力の差を感じたレース内容で、予想の方向性はきさらぎ賞での反省が活かせて良かったと思う。
買い方は本命複勝が既にかなり保険的な買い方なのでワイドは無理にモカフラワーに手を出さずに◎-○の1点だけでよかった。
予想
◎ユーバーレーベン 5着 1人気
○ラーゴム 9着 7人気
▲マカヒキ 12着 9人気
△マリアエレーナ 8着 5人気
○→無印サンレイポケット 3着 6人気
適性面でこれといった馬がいないメンバーで軸馬不在、予想困難。今週で一番自信がなく何もわからないレース。スローで進み残り1000mくらいから隊列が動き始める後傾ロンスパ戦で予想。この展開だと前残りが難しいので後ろから行けるタフでパワフルなステイヤー質の馬を積極的に選んだ。買い目は4頭のワイドBOX。
◎ユーバーレーベンのジャパンカップ6着は最終直線での距離ロスが大きすぎたためで、伸び脚を見ても内容ではサンレイポケットよりよく見えた。阪神内回りはあんまり良くなさそうだがジャパンカップの内容からここは流石に格上と判断。
○ラーゴムは阪神内回りの成績が良い。アンドロメダSの内容がとても良かったので今回も同じだけ動いてくれれば勝負になりそう。気性面でお祈り要素が強い。
▲マカヒキはタフな京都大賞典をこなしているのが良くて、今回は馬場が渋って上がりがそんなに求められないのでこの馬の速度でも足りそう。追い切りが良く動けているしパドックでも活気があって好気配。
△マリアエレーナは力でやや見劣りするが好きだから入れた。阪神2200mも今後の大きい所を考えるとこなせることを示してほしい。
無印サンレイポケットは右回りは単に使っていないだけでこなせない馬ではないと思う。距離は適性範囲でここも妥当に上位争いできるはず。パドックと+12㎏が良く見えなかったので印を外した。
2番人気レッドジェネシスはこのレベルの重賞で通用する力がある馬ではないので無視。
3番人気レッドガランの前走は展開がめちゃくちゃハマって派手な勝ちっぷりをしただけで、このメンバーで上位争いをする力はないと思う。距離も未知。
4番人気ジェラルディーナはチャレンジカップの負け方が進路取りが悪かったとはいえ距離延長が良い方向に働くようには見えないのでここは見送り。
反省
◎ユーバーレーベン(5着)はピッチ走法でタフな展開は向いていないのだろう。秋華賞も出来落ちに加えて阪神内回り自体も合っていなかった認識になった。阪神内回り苦手・東京巧者というのは何となくレース前から感じていたがこのレベルは流石にこなしてくれるだろうという投げやりな期待をぶつけてしまった。
○ラーゴム(9着)は今回も走らない番。いつ走るか全然わからなくてアテにしづらいこの馬に○以上の印をつけるのはやめます。返し馬でカニ歩きしてて意味不明だった。
▲マカヒキ(12着)はコーナーを回るたびにどんどん後ろに下がっていった。追走でやっとという感じで内回りの外枠はこの馬にとって無理だったらしい。好位で進めた上で周りの馬がバテてくれないと厳しいことがわかった。
△マリアエレーナ(8着)は阪神2200mでギリギリっぽいのに馬場もきつくて流石についていけなかった。最終的には同条件のG1に出てくることを期待していたけどちょっとハードルが高いかも。
1着アフリカンゴールドは日経新春杯の記事で『今後G3で見かけたら相手や馬場次第で検討して良さそうな強さがある。』と書いた通りの評価で、今回も相手候補として最後まで悩んでいた一頭だった。テンが速くない馬で外枠だったので序盤のポジション取りに苦労して上手に逃げられる気がしなかったので切った。実戦では想像以上に序盤のラップがめちゃくちゃ緩くてスムーズに前を取れていてこの時点で残りそうな気配があった。直近2戦の内容はフロックではないし、流石にこれくらいバッチリ展開がはまれば勝つくらいには強い馬。12番人気で良い馬ではないことはわかっていただけに買えなくて悔しい。
2着タガノディアマンテはステイヤーズSで逃げて2着に残っていることと今回1枠を引けたことから逃げる競馬をするだろうと踏んでいた。長期休み明けの中山金杯が案外良かったのでこの馬も検討していたが全体として前の馬を軽視する予想にしたので最終的に外した。今回の結果は2021年スプリンターズSのシヴァージくらいの評価で、周りのヘグりと立ち回りでの2着という印象。
3着サンレイポケットは過去の馬体重の遷移を見ていくと冬場は体を大きく増やしてくるタイプの馬のようで、今回もこの馬の調子だったらしい。仮に少し出来落ちしても他のよくわからない馬よりは信頼できそうだったし冷静に考えると他の馬を削ってボックスに入れるべきだった。
上位馬に適性外が多くステイヤー寄りの馬が良いということだけは合っていたが、後ろがダメで前が良かったなど中身が予想と全然噛み合わなかった。序盤が重賞とは思えないほど緩いラップで悪天候と稍重と阪神2200mの難しさを痛感。難しくて荒れそうな気配もあったしほとんど何にもわからない状態で挑んでしまった。
買い方は結果を抜きにしても質が低くて当てる気の感じられない馬券だった。これくらいしか解像度が上がらないレースは涙の見送りをするか複勝1点で行くに値する本命馬を1頭決めるのが良かったと思う。
予想
◎アサヒ 5着 2人気
○ダノンベルーガ 1人気 3人気
▲ジオグリフ 2着 1人気
ダノンベルーガとエイシンシュトルム以外は既にある程度実力が測れるメンバー構成。スロー濃厚でじっくり足を溜めて直線での上がり比べになるレースで、1600mよりは2000mで強い馬が良さそう。買い方は◎単勝と◎から印に馬連2点。馬連3頭BOXと悩んだが他の2頭がアサヒより信頼度が低かったのでこっちにした。
◎アサヒは追い切りの動きが良かった。中団から早い上がりを使ってくれれば勝ち負け出来ると思うが、今回は内馬場がちょっと悪いっぽいので前走と同じく内枠なりにロスなく回って内から伸びる競馬が出来るかは不明。
○ダノンベルーガはペースが新馬戦に近いものになりそうなので前走の勝ちっぷりが流石に軽視できなかった。調教の本数も異常に少ないし四肢の使い方が下手で未完成にしか見えず疑問は大きい。
▲ジオグリフは喉鳴りの影響で序盤からポジションを取っていく競馬が出来なさそうなので馬群の後ろでのんびり追走せざるを得ず、前走のように追って届かずという展開がありそう。札幌2歳Sのように捲りが嵌まっても勝ちうるし、新馬戦のように上手く先行できても勝ちうる。
4番人気ダノンスコーピオンは中距離寄りのレースなことと追い切りでの状態面がかなり悪そうだったので見送り。
反省
◎アサヒ(5着)は結果に影響するレベルの出遅れをしたのがこれで2回目。5戦中で2回もこれをされてしまうとちょっと信用しづらくなってしまう。全力ジオグリフには劣るくらいの評価だったので今回の展開だと良くて3着だったと思う。一番強いわけではないけど減点要素が少なくて相対的に本命という馬の扱いがわからない。
○ダノンベルーガ(1着)はジオグリフ以下をねじ伏せて勝ち。まさかまともに走ったジオグリフを倒すほど強いとは思わなかった。まだイクイノックスの方が強く見えているけどダービーで楽しみな一頭が出てきた。
▲ジオグリフ(2着)はスローペースだと前に来る馬らしく自在性が高かった。ここは勝ち馬がちょっと強すぎただけでこの馬の力は出していたと思う。喉鳴りのことは一旦考えずに付き合っていこうと思う。
3着ビーアストニッシドはダノンスコーピオンと悩んで4,5番手の評価だったので、上位がこければ馬券に来るのは納得。
最終直線まで12.5秒が続くラップでこれくらい遅くなるのは想定通り。距離を伸ばして良さそうな馬が連対していて予想の方向性も良かった。
買い方は印3頭の扱い方が難しかった。自分のポリシーとしては噛み合った時の爆発よりは当てに行く馬券を買いたいので、どちらかというと馬連3頭BOXのほうがいつものスタンスを維持できていて良さそう。少なくとも他の馬がヘグる前提で買ったアサヒの単勝は良くなかった。